レゲトン

レゲトンとは

レゲトンは、1980年代半ばから後半にかけてパナマで生まれた、スペイン語のダンスホール[[レゲエ]]を起源とする音楽ジャンルです。その後、プエルトリコを中心に人気を博し、1990年代にはレゲエやヒップホップの影響を受けながら、現在のような形へと進化を遂げました。

歴史

レゲトンのルーツは、プエルトリコで流行していたスペイン語のレゲエに、サルサ、ボンバ、プレーナといったプエルトリコ独自の音楽が融合したことにあります。1992年頃には、プエルトリコのクラブで若者たちがスペイン語でラップを始め、これが人気を呼んでスペイン語圏の国々へと広がっていきました。

2004年には、プエルトリコ系のラッパーであるN.O.R.E.が「Oye Mi Canto」を大ヒットさせ、レゲトンというジャンルが一躍世間に認知されるようになりました。彼はヒップホップアーティストでしたが、自身のルーツであるレゲトンにいち早く注目していました。さらに、「Oye Mi Canto」にも参加していたレゲトンアーティストのダディー・ヤンキーが「Gasolina」を国際的にヒットさせたことで、その人気は世界中に拡大しました。

その後、多くのヒップホップやR&Bアーティストが、自身の楽曲でレゲトンリミックスを制作したり、プエルトリコのレゲトンアーティストをフィーチャリングに迎えたりするようになりました。レコード会社もこの流れを受け、ラテン系の傘下レーベルを立ち上げたり、新人を発掘してアメリカでリリースしたりするなど、レゲトンはアメリカの音楽市場でも大きな存在感を放つようになりました。ポップスアーティストの間でもレゲトンの要素を取り入れる動きが広がり、コロンビア出身のシャキーラがヒットさせた「La Tortura」や「Hips Don't Lie」は、レゲトンがポップミュージックに与えた影響を象徴する楽曲と言えるでしょう。

また、レゲトンはチカーノ[[ラップ]]と混同されることもありますが、両者は異なる音楽ジャンルです。

日本でも2005年頃からクラブを中心に人気が出始め、日系ペルー人3人組のグループLOS KALIBRESがレゲトンに大きな影響を受けた音楽を実践しています。また、総合格闘家の山本"KID"徳郁もレゲトンを愛好し、自身の登場テーマにダディー・ヤンキーの「Gasolina」をはじめとする多くの曲を用いていました。野球選手のマーク・クルーンも、横浜ベイスターズ在籍時に登場テーマ曲としてダディー・ヤンキーの「Gasolina」を使用していました。

主なアーティスト

バッド・バニー
N.O.R.E.（ノリエガ）
ウィシン・イ・ヤンデル
ダディー・ヤンキー
イヴィ・クイーン
ドン・オマール
テゴ・カルデロン
ピットブル
DJプラジェロ
DJネルソン
ヴォルティオ
ヘクトル・エル・ファーザー
トニー・タッチ
ヴィコ・C
ザイオン&レノックス
カジェ13
ニーナ・スカイ
J・バルヴィン

関連事項

カリブ・[[スペイン語]]
ヒップホップ
カリオカファンク
ラテン[[音楽]]

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