レジナルド・ハリス

レジナルド・ハーグリーヴス・ハリス：不屈の自転車競技選手

レジナルド・ハーグリーヴス・ハリス（通称レッグ・ハリス）は、1920年3月1日にイングランドのグレーター・マンチェスター、ベリーで生まれ、1992年6月22日に生涯を閉じた自転車競技選手（トラックレース）です。

生い立ちと初期のキャリア

16歳からマンチェスター自転車競技場でキャリアをスタート。しかし、1939年に第二次世界大戦が勃発し、第10ロイヤル・フザース連隊に入隊。戦時下でも自転車への情熱を失わず、1944年の英国選手権個人スプリントで優勝。1947年まで4連覇を達成しました。

世界の舞台へ

1947年、世界自転車選手権アマ・個人スプリントで優勝。翌1948年のロンドンオリンピックでは、個人スプリント、タンデムスプリントに出場。しかし、オリンピック3ヶ月前の街道練習中に椎骨などを骨折。さらに3週間前のレースで肘を骨折するアクシデントに見舞われ、共に銀メダルに終わりました。

プロとしての成功

1949年にプロへ転向。世界選手権・プロスプリントでオランダ勢を破り優勝。1951年まで3連覇を達成。1954年にも再び優勝を果たし、その実力を世界に示しました。

マスペスの時代と引退、そして復帰

1955年以降は、イタリアのアントニオ・マスペスの時代が到来。1956年の世界選手権では2位に入賞するも、1957年シーズンを最後に一度引退。長年の功績が認められ、1958年に大英帝国勲章（OBE）が授与されました。

引退後は実業家として、自身が経営するファローフィールドスタジアムを「レッグ・ハリススタジアム」と改名。マックルスフィールドで自転車製造も行っていました。しかし、1971年に現役復帰。

驚異のカムバック

1971年の英国選手権スプリントで3位入賞。そして、54歳となった1974年には、同種目で優勝するという驚異的な記録を達成。1975年にも2位に入賞しましたが、同年、2度目の引退となりました。

レガシー

ハリスがキャリアをスタートさせたマンチェスターヴェロドロームには、彼の功績を称える銅像が展示されています。レジナルド・ハーグリーヴス・ハリスは、不屈の精神と努力で数々の困難を乗り越え、自転車競技史に名を刻んだ偉大な選手として、今もなお多くの人々に記憶されています。

参考情報

サイクリングアーカイヴス（英語）
Olympedia（英語）
* Olympic.org （英語）

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