レジャイナ

レジャイナの概要

レジャイナ（Regina）は、カナダのサスカチュワン州に位置する都市であり、州都でもあります。同州の中ではサスカトゥーンに次いで人口が多く、2016年の国勢調査によると市の人口は215,106人、都市圏の人口は236,481人に達しています。近年では、人口が著しく増加しており、その増加率は11.4%に上ります。

地理

レジャイナは、カナダ西部の広大なプレーリー地域の中央に位置し、そこでの土地は非常に肥沃です。穀物生産が盛んであり、開拓当初は木々のない乾燥した地帯でしたが、ワスカナクリークから水を引き込みました。この結果、北米最大の都市公園であるワスカナ・センターが市の中心部に設立され、緑豊かな美しい環境が整いました。

人口の特徴

人口の66%が白人で、先住民は10%以上を占めており、サスカトゥーンやウィニペグと並び、先住民の割合が高い都市の一つです。9022人の先住民とともに、有色人種は全体の19.2%と、社会の多様性を反映しています。特にフィリピン人が多く、全体の約4%を占めています。

歴史

レジャイナの歴史は1882年に始まり、当時のノースウェスト準州の州都として市制が施行されました。つまり、レジャイナは歴史的に重要な位置を占めています。

気候

レジャイナは亜寒帯湿潤気候に属し、非常に極端な気候条件が特徴です。夏は気温が30度を超えることがあり、1937年には43.3度の記録もあります。しかし、冬は非常に寒く、1月の平均最低気温は−20.1度に達し、−45度になることもあります。過去には1885年に−50度という記録的な低温が観測されました。

交通

空港

レジャイナ国際空港（IATAコード:YQR）は、サスカチュワン州内で2番目に利用者の多い空港です。市中心部から西へ約7kmの位置にあり、運営はレジャイナ空港公団が行っています。

高速道路

都市は東西に走るトランス・カナダ・ハイウェイでカルガリーやウィニペグと繋がっています。また、北西に延びる11号線によりサスカトゥーンともアクセス可能です。

鉄道

かつてはカナダ太平洋鉄道による長距離旅客列車が運行されていましたが、1990年に変更され、レジャイナ駅は現在カジノとして再利用されています。しかし、貨物列車の運行は依然として活発です。市内交通はレジャイナ交通局が運営するバスによって行われています。

教育機関

レジャイナにはレジャイナ大学、カナダ先住民大学、サスカチュワン科学技術学院など、教育機関が豊富に存在しています。また、王立カナダ騎馬警察学校もあり、特定の分野での専門的な教育が行われています。

観光名所

観光スポットとしては、ワスカナ・センター、サスカチュワン州議事堂、ロイヤル・サスカチュワン博物館などがあり、観光客に人気です。

スポーツと文化

レジャイナはプロスポーツチームをその拠点としており、特にサスカチュワン・ラフライダーズが有名です。また、文化的にも多様性があり、姉妹都市として済南市（中国）や藤岡市（日本）との提携も結んでいます。

このように、レジャイナは自然と文化の調和が取れた住みやすい都市であり、多様な魅力を持っている街です。

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