レジー・ホワイト

レジー・ホワイト：伝説のディフェンシブエンド

レジー・ホワイト（Reginald Howard White、1961年12月19日 - 2004年12月26日）は、アメリカンフットボールNFLの歴史において、最も偉大なディフェンシブエンドの一人として知られています。テネシー州チャタヌーガ出身の彼は、フィラデルフィア・イーグルス、グリーンベイ・パッカーズなどで輝かしいキャリアを築き、「国防長官（the Minister of Defense）」の異名を持ちました。

大学時代とUSFL

1980年から1983年までテネシー大学でプレーしたホワイトは、大学記録を塗り替えるほどの才能を発揮しました。サックの通算記録、シーズン記録、1試合での記録は、いまだに同大学の記録として残っています。1983年にはサウスイースタン・カンファレンスの最優秀選手に選ばれ、オールアメリカンにも選出されました。大学卒業後、彼はUSFLのメンフィス・ショーボーツに入団し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。

NFLでの活躍

1985年にUSFLが崩壊すると、ホワイトはNFLのフィラデルフィア・イーグルスに入団し、8シーズンにわたって活躍しました。イーグルスでは、チーム記録となる124サックを記録し、その圧倒的な存在感を示しました。1987年には、ストライキで12試合の出場にとどまったにもかかわらず、21サックという驚異的な記録を打ち立てました。バディ・ライアンディフェンスコーディネーターの下、クライド・シモンズ、ジェローム・ブラウンと共に強力なディフェンスラインを構成し、チームを牽引しました。

1993年、NFLにフリーエージェント制が導入されると、ホワイトはグリーンベイ・パッカーズに移籍しました。パッカーズでは6シーズン在籍し、68.5サックを記録。チームリーダーとして、2度のスーパーボウル出場に大きく貢献し、第31回スーパーボウルでは優勝を経験しました。1997年、1998年と最優秀守備選手に選ばれるなど、その実力は衰えることを知りませんでした。1998年シーズン終了と共に現役を引退しましたが、1年のブランクを経て2000年にカロライナ・パンサーズで現役復帰し、16試合全試合出場し6サックの成績を残しました。

NFL歴代トップの198サックを記録して引退しましたが、後にブルース・スミスがこの記録を更新しました。

人物像と功績

ホワイトは敬虔なクリスチャンとしても知られていました。その信仰心は彼のプレーにも影響を与え、多くの人々に感動を与えました。また、1989年に行われたNFLとNFL選手会側との交渉では中心的な役割を担い、フリーエージェント制導入やロックアウト回避に貢献するなど、選手としての活動以外にも多大な功績を残しています。

早すぎる死と Legacy

2004年12月26日、レジー・ホワイトは心臓発作のため、自宅で死去しました。彼の突然の死は、多くのファンに衝撃を与えました。2005年には、彼の背番号92番がイーグルス、パッカーズで永久欠番となり、その功績を称えました。また、2006年にはプロフットボール殿堂入りを果たし、その名前は永遠にNFLの歴史に刻まれることとなりました。

レジー・ホワイトは、その卓越した才能と強靭な精神力で、アメリカンフットボール界に多大な影響を与えました。彼の残した功績は、これからも多くの人々に語り継がれることでしょう。

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