レストラン京王

株式会社レストラン京王：沿線に根差す食の彩り

株式会社レストラン京王は、東京都府中市に本社を置く京王グループの外食企業です。主力事業であるカレー専門店「カレーショップC&C」は、1968年に新宿駅構内に1号店をオープンして以来、京王線沿線を中心に店舗を拡大してきました。現在では、駅そばや社員食堂、公共施設の食堂運営など、多岐にわたる食の分野で事業を展開しています。

多様な事業展開

「カレーショップC&C」は、京王線沿線を中心に店舗を増やし、その味は沿線住民に広く愛されています。また、京王百貨店新宿店の屋上では、季節限定のビアガーデンも運営しており、夏季には多くの人々で賑わいます。

さらに、京王グループの社員食堂や福利厚生施設、公共施設の食堂業務の運営も受託しており、幅広い層に食を提供しています。

2007年には、京王リテールサービスから立ち食い蕎麦「高幡そば」と蕎麦居酒屋「たまの里」の運営を引き継ぎ、2011年からは新業態として自家製麺の高級駅そば「万葉そば」も展開するなど、蕎麦事業にも力を入れています。

歴史

1968年、京王ストア食堂部が「カレーショップC&C」1号店を新宿に開店したのが始まりです。1976年には飲食部門が分離独立し、株式会社レストラン京王が設立されました。その後、従業員食堂の営業開始や本社移転、フランチャイズ店の展開などを経て、現在に至ります。

2007年には「高幡そば」「たまの里」の運営がレストラン京王に移管。2011年には「万葉そば」が誕生するなど、事業の幅を広げてきました。

2014年には、「鉄道むすめ」とのコラボレーション企画として「橋本わかばの新宿カレー」を発売。2016年には、漫画「ちはやふる」とのコラボカレーを発売するなど、ユニークな企画も展開しています。

カレーショップC&C

「28種類のスパイスを贅沢にブレンドした『C&Cオリジナル』本格派カレー」をキャッチコピーとする「カレーショップC&C」は、その名の通り、かつてはコーヒーも提供していました。カレールーにはタマネギがたっぷり使われており、ポーク、野菜、ビーフの3種類を基本に、店舗限定で欧風仕立てやスパイシー、キーマなどのカレーも提供しています。季節限定メニューや揚げ物トッピング、サラダなども豊富で、福神漬けは自由に取ることができます。

カレールーはニチレイフーズ山形工場に製造を委託しており、店舗ではレトルトの大袋から鍋に移して加熱調理しています。持ち帰り用の「新宿カレー」も販売しており、京王ストアなどでも購入できます。

店舗展開

直営店は、新宿、渋谷、有楽町、秋葉原、笹塚、明大前、調布、多摩センター、桜ヶ丘、府中、吉祥寺など、都心部を中心に展開しています。また、味の素スタジアムや京橋には「C&Cダイニング」として、通常店とは異なるメニューを提供しています。FC店としては、新木場や永田町、長野県伊那市にも店舗があります。かつては、本八幡や上野、鹿児島県姶良市、中部国際空港などにも店舗がありましたが、現在は閉店しています。

蕎麦店

「高幡そば」は立ち食い蕎麦店で、明大前店と高幡不動店で営業しています。かつては生麺を茹でて提供していましたが、現在は茹で麺を温める方式に変わっています。高幡店では、注文後に茹でる「茹で上げ」を注文することも可能です。

「万葉そば」は、自家製麺の生麺を使用し、テーブル席を備えた落ち着いた空間で蕎麦を提供しています。つつじヶ丘店と、かつては保谷駅にも店舗がありましたが、現在はつつじヶ丘店のみとなっています。万葉そばではC&Cのレトルトカレーを使ったミニカレーを提供しており、単品やテイクアウトも可能です。

「たまの里」は、昼は蕎麦店、夜は居酒屋となる店舗で、高尾、多摩センター、府中、高幡不動、新宿南口、笹塚に店舗を構えています。

その他の業態

「ろんたん」は、府中市生涯学習センターの食堂としてスタートし、現在はカフェやブラッスリーなど、複数の店舗を展開しています。

また、京王百貨店新宿店の屋上ではビアガーデンやスカイカフェ、京王高尾山温泉では食事処、京王あそびの森HUGHUGではカフェなどを運営しています。その他、京王グループの社員食堂や、ドトールコーヒーショップなどのフランチャイズ店舗も展開しています。


株式会社レストラン京王は、カレー専門店から駅そば、社員食堂まで、幅広い食の分野で人々の生活を支えています。今後も沿線住民に愛される味を提供し続けていくでしょう。

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