レッスルマニアIII

レッスルマニアIIIは、プロレス団体WWE（当時WWF）が1987年3月29日に開催した、プロレス史に残る一大イベントです。当時、世界中のプロレスファンを熱狂の渦に巻き込みました。

観客動員数と放映規模

この大会は、ポンテベドラ州立大学体育館（現、ポンティアック・シルバードーム）で開催され、何と9万3,173人を動員しました。この記録は、2010年にNBAオールスターゲームがカウボーイズスタジアムで記録した10万8,713人に更新されるまで、世界における屋内スポーツイベントの観客動員数記録として君臨しました。

イベントの規模は、観客動員数だけでなく、放映規模にも表れています。全米160の劇場でクローズドサーキット方式で放映され、数百万人の視聴者数を記録しました。さらに、PPV（ペイ・パー・ビュー）による収益も約1,000万ドルに達するなど、経済的な成功も収めました。

試合結果と名勝負

レッスルマニアIIIでは、多くの試合が行われましたが、特に注目を集めたのは以下のカードです。

WWF世界ヘビー級王座戦: ハルク・ホーガン vs アンドレ・ザ・ジャイアント
この試合は、イベントのメインイベントであり、ホーガンが勝利しました。当時、世界最強のレスラーとして知られていたアンドレ・ザ・ジャイアントとの対戦ということもあり、大きな注目を集めました。
WWFインターコンチネンタル王座戦: ランディ・サベージ vs リッキー・スティムボート
この試合も非常に高い評価を受けており、WWEが発売したレッスルマニアXXのDVD特典に収録されている「WWEスーパースターが選ぶレッスルマニア名勝負トップ10」では4位にランクインしています。また、プロレスリング・イラストレーテッドやレスリング・オブザーバーといった専門誌でも、1987年の年間最高試合に選出されるなど、高い評価を受けています。
* 敗者髪切り戦: ロディ・パイパー vs アドリアン・アドニス
この試合は、派手な演出とストーリー性で話題を呼びました。

その他にも、多くのスターレスラーが出場し、数々の名勝負が繰り広げられました。

オープニングとその他

大会のオープニングでは、世界的歌姫アレサ・フランクリンがアメリカ合衆国の愛国歌「美しきアメリカ」を独唱しました。この豪華な演出も、イベントをさらに盛り上げました。

レッスルマニアIIIは、観客動員数、興行収入、試合内容、そしてオープニングアクトなど、あらゆる面で成功を収めた歴史的なイベントであり、プロレス史上に燦然と輝く一ページを刻みました。多くのプロレスファンにとって、忘れられない大会の一つとなっているでしょう。

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