レッドイーグルス北海道

レッドイーグルス北海道

レッドイーグルス北海道（Red Eagles Hokkaido）は、北海道苫小牧市に拠点を置く日本のプロアイスホッケーチームです。国内最高峰リーグの一つであるアジアリーグアイスホッケーに所属し、苫小牧市白鳥アリーナをホームスタジアムとして活動しています。

歴史

チームの源流は、1925年（大正14年）に王子製紙苫小牧工場の職員たちによって設立された王子スケート同好会「王子イーグル」に遡ります。その後、1931年（昭和6年）には「王子製紙アイスホッケー部」と名称を改め、日本の実業団スポーツ界において確固たる地位を築いていきました。1932年（昭和7年）には、第3回全日本アイスホッケー選手権大会で初出場ながら初優勝を飾り、この大会では2024年までに史上最多となる37回の優勝を誇ります。

1966年（昭和41年）に創設された日本アイスホッケーリーグにも初年度から参戦し、第3回大会で初めてリーグタイトルを獲得。リーグが廃止される2004年までに計13回の優勝を記録しました。長年にわたるアイスホッケーの普及とレベル向上への貢献が評価され、1976年（昭和51年）には第30回北海道新聞文化賞を受賞しています。

社名変更に伴い、1993年（平成5年）には「新王子製紙アイスホッケー部」、1996年（平成8年）には再び「王子製紙アイスホッケー部」と名称を変更。2003年（平成15年）からはアジアリーグアイスホッケーに参戦し、国際的な舞台にも活動の場を広げました。2008年（平成20年）には、アジアリーグでの活動に合わせてチーム名を「王子イーグルス」に変更しています。

そして、2021年（令和3年）4月、チームは王子製紙の企業スポーツから独立し、「レッドイーグルス北海道」としてクラブチーム化を果たしました。これは、旧日本リーグ時代から活動を続けてきた企業チームが姿を消すという、日本の実業団アイスホッケーの歴史における大きな節目となりました。チーム名は、母体である王子ホールディングスの社内公募によって選ばれています。

チームの特徴

チームのペットマークは力強い鷲であり、2006-07年シーズンからは鷲をモチーフにしたマスコットキャラクター「鷲斗（しゅうと）」がチームを盛り上げています。ファンは、鷲に敬意を表して「ワシスタント（WASHISTANT）」と呼ばれており、その背番号は#84です。また、ホームゲーム開催時には、スタジアム周辺に多くのキッチンカーが集まる「E-グル」と呼ばれるスタジアムグルメも人気を集めています。

獲得タイトル

レッドイーグルス北海道（前身含む）は、日本の社会人アイスホッケー界において数々の栄光を手にしています。主要獲得タイトルは国内社会人チーム最多となる合計55回を数えます。特に全日本選手権での37回優勝は、他の追随を許さない圧倒的な記録です。

主要獲得タイトル一覧:

日本リーグ: 13回
1968-69, 1969-70, 1973-74, 1979-80, 1981-82, 1982-83, 1983-84, 1984-85, 1986-87, 1987-88, 1989-90, 1990-91, 1993-94
アジアリーグ: 2回
2007–08, 2011–2012
全日本選手権: 37回
1931-32, 1934-35, 1946-47, 1949-50, 1950-51, 1951-52, 1953-54, 1954-55, 1955-56, 1956-57, 1957-58, 1963-64, 1965-66, 1967-68, 1968-69, 1972-73, 1975-76, 1976-77, 1979-80, 1980-81, 1982-83, 1983-84, 1984-85, 1985-86, 1986-87, 1988-89, 1991-92, 1992-93, 1993-94, 1994-95, 1995-96, 1999-2000, 2001-02, 2004-05, 2012-13, 2016-17, 2018-19
ジャパンカップ: 3回
2018, 2020-21, 2021-22

長きにわたる歴史と輝かしい実績を誇るレッドイーグルス北海道は、これからも北海道、そして日本のをアイスホッケーを牽引する存在として活動を続けていきます。

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