王子製紙

王子製紙株式会社の概要

王子製紙株式会社（おうじせいし、英名：OJI PAPER CO., LTD.）は、王子ホールディングス傘下の重要な企業であり、新聞用紙及び印刷、情報用紙の生産に特化しています。正式な設立は2012年5月で、当初は王子製紙分割準備株式会社としてスタートしました。翌年の持株会社制への移行に伴い、王子製紙名義を引き継ぎ、正式に社名変更が行われました。現在、新聞用紙、印刷用紙、コピー用紙などの生産を行い、日本国内に5つの工場を有しています。さらに、中国の江蘇省には江蘇王子製紙という子会社も持つなど、国際展開も行っています。

主要拠点

本社は東京都中央区銀座に位置し、数世代にわたる当社の伝統と信頼に基づいています。以下に、主な生産拠点を挙げます。

• - 苫小牧工場（北海道）：1910年に操業を開始した当工場は、王子製紙にとっての初の北海道拠点です。1949年に法人が解体された際には、新たな経営体制のもと再スタートを図っています。
• - 春日井工場（愛知県）：王子製紙の第二の拠点として1953年に開設され、主要な生産施設として機能しています。
• - 米子工場（鳥取県）：1952年から運営され、1979年に王子製紙の所有となりました。
• - 富岡工場（徳島県）：1959年に稼働し、当社の生産ネットワークの一部を担っています。
• - 日南工場（宮崎県）：1938年から操業し、王子製紙の重要な生産拠点ですが、1979年に当社の所有になりました。

水力発電事業

王子製紙は長い歴史の中で水力発電事業にも参画しており、その始まりは1910年に遡ります。この年に苫小牧工場用の電力供給を目的として、千歳川水系に水力発電所を整備しました。特に千歳第一発電所は当時日本最大級の能力を持つもので、現在まで電力供給を担ってきました。この発電所は、その独自の設計により、工場や周辺地域に電力を供給する重要なインフラとなっています。水力発電に関する事業は、後に雨竜川の開発にも手を広げましたが、戦時中の体制により中断されることとなりました。

企業スポーツの取り組み

王子製紙ではスポーツ活動も重要視されています。特に春日井工場には社会人野球部があり、歴史あるアマチュア野球リーグでの活躍が期待されています。また、かつて苫小牧工場にはスピードスケート部が存在し、多くの冬季オリンピック代表選手を輩出してきました。こうした活動は、企業のブランド向上に寄与し、地域貢献にもつながっています。

結論

王子製紙株式会社は、新聞用紙や印刷用紙の製造を中心に、長年にわたり日本の紙業界で重要な役割を果たしてきました。その経営理念は品質の向上と持続可能な発展によるものであり、今後も革新を追求しつつ、多様な事業展開を行っていくことでしょう。

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