王子ホールディングス

王子ホールディングス株式会社の概要

王子ホールディングス株式会社（おうじホールディングス、英名：Oji Holdings Corporation）は、日本の製紙業界において最大手の企業集団であり、王子図紙および関連会社を傘下に持つ持株会社です。2012年に王子製紙が社名変更を行い、純粋持株会社体制に移行したことをきっかけに現在の形態となりました。売上高は約1兆3400億円（連結、2014年度）に達し、国内外での製紙事業を展開しています。

会社の沿革

王子ホールディングスは1949年に設立され、初代王子製紙から事業を引き継いだ苫小牧製紙株式会社としてのスタートを切りました。苫小牧工場を拠点に製紙業を営み、特に新聞用紙などの生産に注力しました。1952年には愛知県春日井市に新たな工場を設立し、包装用紙や上質紙の製造を開始しました。

合併と成長

1968年には、王子製紙とその他の製紙会社との合併を試みましたが、公正取引委員会からの介入により実現せず、その後の業務提携を通じて成長していきました。さらに1989年には東洋パルプとの合併を果たすなど、積極的に事業を拡大しました。最も重要な転機は1996年の本州製紙との合併で、これにより会社の規模は大幅に拡大し、国内の製紙業界のトップに返り咲きました。

純粋持株会社制への移行

王子製紙は2011年に持株会社制への移行を決定しました。これにより、各事業部門が独立した会社として再編され、経営効率の向上や意思決定の迅速化を図ることが目的とされました。2012年に社名が王子ホールディングス株式会社に変更され、事業部門は王子製紙株式会社（4代目）などに移管されました。

国際展開とさらなる成長

王子ホールディングスは国内に留まらず、1985年のプラザ合意を契機に本格的に海外進出を果たしました。特にカナダの合弁会社やアメリカ、ドイツへの展開を行い、タイや中国、マレーシアなどアジア市場への進出も初めてラしてきました。これにより、世界的な競争力を持つ企業へと成長を遂げています。

本社所在地と市場情報

本社は東京都中央区銀座に構えており、東京証券取引所に上場しています。王子ホールディングスは、実績ある子会社を多数持ちながら、整然とした企業運営を行っています。国内外の製紙業界において引き続き存在感を発揮し、巷のニーズに応え続けていくことを目指しています。

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