レッドフィッシュ (潜水艦)

レッドフィッシュ (USS Redfish, SS/AGSS-395)

レッドフィッシュは、アメリカ海軍に属するバラオ級潜水艦で、艦名は赤い魚を意味します。特に、アメリカの文献ではサケ科の魚をイメージさせる名前となっています。この艦は、1943年にメイン州キタリーのポーツマス海軍造船所で起工して、1944年には就役しました。

艦歴

就役と初期の哨戒

1944年1月27日、レッドフィッシュは進水し、ルイス・D・マクレガー艦長の指揮のもと、4月12日に正式に就役しました。就役後、艦は真珠湾に送られ、1944年7月には最初の哨戒活動を開始します。

第1回目の哨戒 (1944年7月 - 10月)

7月23日、ルソン海峡に向けて出航。8月18日、他の艦と協力し、日本の輸送船団を発見しました。最初の攻撃でタンカーを雷撃しましたが、完全には撃沈できませんでした。続いて行った攻撃で、数隻の輸送船を撃沈し、9月21日には8100トン級の商船を雷撃して沈没させることに成功しました。10月2日、帰投し65日間の行動を終えました。

第2回目の哨戒 (1944年10月 - 1945年1月)

10月25日、レッドフィッシュは2回目の哨戒に出発し、重要な偵察任務や艦隊との接触を行いました。12月8日には、日本艦隊を発見し、航空母艦「隼鷹」に雷撃を実施するも、その後、反撃を受け損傷しました。1月2日に帰投し、64日間の行動を終えました。

戦後の活動

1945年に第二次世界大戦が終結した後、レッドフィッシュは何度かの任務を行い、朝鮮戦争にも参加しました。1951年からは実験潜水艦に改装され、訓練活動に従事しますが、最終的には1968年に退役し、1969年に海没処分されました。

戦功

レッドフィッシュは戦闘行動において2つの従軍星章を受け取っており、その活躍は高く評価されています。特に、敵艦を撃沈した行動はアメリカ海軍における重要な成果となりました。

メディアへの登場

レッドフィッシュは、数々の映画やドラマに登場しており、特に『海底二万哩』や『ゴジラ-1.0』などでフィクションとして扱われました。これにより、一般の人々にもその存在が広く知られるようになっています。

レッドフィッシュの歴史は、アメリカ海軍の潜水艦部隊の一翼を担ってきたことを示すものであり、その運用における有意義なデータと経験が、後の潜水艦戦術に影響を与えました。この艦の活躍は、戦中の海戦の一端を知る上で貴重な資料となっています。

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