レニャーゴ

レニャーゴ

レニャーゴ（伊: Legnago）は、イタリア共和国北東部、ヴェネト州に属するヴェローナ県にある基礎自治体（コムーネ）です。この町には、およそ2万5千人の人々が暮らしています。ヴェローナ県の南部に位置し、アディジェ川下流に近いこの地域は、古くから交通の要衝としても機能してきました。

地理的特徴

レニャーゴのコムーネは、複数の隣接する自治体と境界を接しています。その中には、同じヴェローナ県内の町だけでなく、ロヴィーゴ県に属する町も含まれます。隣接するコムーネは以下の通りです。

アンジャーリ (Angiari)
ベルガンティーノ (Bergantino, RO)
ボナヴィーゴ (Bonavigo)
ボスキ・サンタンナ (Boschi Sant'Anna)
カステルノーヴォ・バリアーノ (Castelnovo Bariano, RO)
チェレーア (Cerea)
ミネルベ (Minerbe)
テッラッツォ (Terrazzo)
ヴィッラ・バルトロメーア (Villa Bartolomea)

気候と地震リスク

この地域の気候は、イタリアの公式な気候分類において「zona E, 2324 GG」に区分されています。また、地震のリスクに関しては、イタリア国内の地震リスク階級で「zona 3 (sismicità bassa)」に位置づけられており、比較的地震活動が少ない、リスクの低い地域とされています。

行政区分

レニャーゴのコムーネは、中心市街地の他にいくつかの分離集落（フラツィオーネ）を含んでいます。これらの集落はレニャーゴの行政区画を形成する上で重要な役割を果たしています。主な分離集落には、次のような名前が見られます。

ポルト (Porto)
サン・ヴィート (San Vito)
カノーヴェ (Canove)
テッラネグラ (Terranegra)
サン・ピエトロ (San Pietro)
カゼッテ (Casette)
ヴァンガディッツァ (Vangadizza)
ヴィーゴ (Vigo)
トレッタ (Torretta)

文化とスポーツ

レニャーゴは文化やスポーツの面でも活動が見られます。

サリエリ・オペラ音楽祭

特に注目されるのは、この町出身の偉大な作曲家アントニオ・サリエリに関連した文化イベントです。2009年から毎年開催されている「サリエリ・オペラ音楽祭」は、彼の音楽遺産を称えるもので、オペラを中心とした公演が行われ、多くの音楽愛好家が集まります。

スポーツ

スポーツでは、サッカーが町の重要な一部です。プロサッカークラブであるFCレニャーゴ・サルス（F.C. Legnago Salus）が当地を本拠地として活動しており、地元のスポーツファンに支えられています。

ゆかりの人物

レニャーゴが輩出した最も有名な人物は、1750年にこの地で生まれ、1825年にウィーンで亡くなった作曲家、アントニオ・サリエリです。彼は幼くして故郷を離れ音楽の道に進み、ウィーンでは神聖ローマ帝国そしてオーストリア帝国の宮廷楽長という、当時のヨーロッパで最も権威ある音楽職の一つに就きました。

サリエリは多くのオペラ、教会音楽、室内楽などを作曲し、その作品は当時高く評価されました。また、ベートーヴェン、シューベルト、リストといった後世に名を残す作曲家たちの教育にも熱心にあたったことでも知られています。レニャーゴにとって、サリエリは歴史と文化の象徴であり、町は彼の功績を誇りとしています。

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