レファレンスルーム

レファレンスルームとは

レファレンスルームは、図書館内で利用者が調査や研究を行う際に不可欠な場所です。ここでは、様々な参考図書やデータベースが一箇所に集められており、利用者は効率的に情報を収集できます。また、レファレンスサービスを担当する専門職員が常駐している場合が多く、調査方法の相談や情報源の特定など、専門的なサポートを受けることができます。

日本語では、参考図書室、参考調査室、参考室などと訳されることが一般的です。

レファレンスルームの構成と機能

レファレンスルームの規模や構成は図書館によって異なりますが、一般的には以下のような特徴が見られます。

参考図書の集中配置: 辞典、事典、年鑑、統計資料、地図、目録など、様々な種類の参考図書が分野ごとに整理され、利用しやすいように配置されています。
レファレンスカウンターの設置: 専門知識を持った職員が、利用者の質問や相談に対応するためのカウンターが設置されています。ここでは、資料の探し方、データベースの使い方、参考文献の調査方法など、幅広いサポートを受けることができます。
検索端末の設置: インターネットや図書館内のデータベースを検索するための端末が設置されています。これにより、利用者は必要な情報を迅速に見つけ出すことができます。
複写機の設置: 参考図書の一部を複写するための複写機が設置されています（著作権法の範囲内で利用可能）。

レファレンスルームの利用方法

レファレンスルームの利用方法は、図書館によって若干異なる場合がありますが、一般的には以下の手順で利用できます。

1. 入室: レファレンスルームに入室します。
2. 資料の検索: 必要な資料を、書架や検索端末を使って探します。
3. 資料の利用: 見つけた資料を閲覧したり、必要な情報を書き写したりします。
4. 質問・相談: 資料の探し方や調査方法で困った場合は、レファレンスカウンターの職員に質問や相談をします。
5. 複写: 必要に応じて、資料の一部を複写します（著作権法の範囲内で利用可能）。

レファレンスルームの種類

図書館の規模や専門性に応じて、レファレンスルームには様々な種類があります。

一般参考室（ジェネラルレファレンスルーム）: 総合的・総記的な参考図書を配置し、一般的な問い合わせに対応します。小規模な図書館では、このタイプのレファレンスルームが一般的です。
主題別レファレンスルーム: 特定の主題（人文科学、社会科学、自然科学など）に関する参考図書を配置し、当該主題に精通した専門職員がレファレンスサービスを提供します。大規模な図書館や専門図書館でよく見られます。

レファレンスルーム利用の注意点

レファレンスルームの参考図書は、多くの利用者が共有して利用するため、以下の点に注意する必要があります。

禁帯出: 参考図書は基本的に館外への貸し出しは行っていません。
丁寧な取り扱い: 資料は丁寧に扱い、書き込みや汚損をしないように注意しましょう。
利用時間: 図書館の開館時間やレファレンスサービスの提供時間を確認し、時間内に利用するようにしましょう。
著作権: 複写を行う際は、著作権法を遵守しましょう。

レファレンスルームは、図書館における情報探索の重要な拠点です。その機能を理解し、効果的に活用することで、調査・研究活動をより一層深めることができるでしょう。

参考文献
図書館用語辞典編集委員会 編『最新図書館用語大辞典』柏書房、2004年。ISBN 9784760124893。

関連項目
レファレンスサービス

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