レベデフ物理学研究所

レベデフ物理学研究所

レベデフ物理学研究所（ロシア語: Физический институт имени П.Н. Лебедева Российской академии наук、英語: Lebedev Physical Institute）は、ロシアのモスクワに所在する、世界的に名高い物理学研究機関です。

歴史

研究所の歴史は、ピョートル大帝が1714年にサンクトペテルブルクに設立した「クンストカメラ」にまで遡ります。ロシア革命後、1934年に物理学者セルゲイ・ヴァヴィロフによって再編され、モスクワに移転しました。この際、著名なロシアの物理学者・天体物理学者であるピョートル・レベデフ（Pyotr Lebedev）の名を冠し、「ソ連邦科学アカデミー・レベデフ名称・物理学研究所」（略称：ФИАН＝フィアン）と正式に命名されました。研究所はモスクワのレーニンスキー大通り53番地に位置しています。

2010年からは、日本の情報通信研究機構（NICT）と協力し、パルサーから放射される「ジャイアント・パルス」に関する共同研究も実施しました。これは、国際的な科学協力の重要な事例です。

ノーベル賞受賞者

レベデフ物理学研究所は、数多くのノーベル賞受賞者を輩出しています。

1958年：パーヴェル・チェレンコフ、イーゴリ・タム、イリヤ・フランク - ノーベル物理学賞（チェレンコフ放射の発見）
1964年：ニコライ・バソフ、アレクサンドル・プロホロフ - ノーベル物理学賞（メーザー・レーザーの原理に関する基礎研究）
1975年：アンドレイ・サハロフ - ノーベル平和賞（人権擁護活動）
2003年：ヴィタリー・ギンツブルク - ノーベル物理学賞（超伝導と超流動の理論への貢献）

これらの受賞は、レベデフ物理学研究所が基礎物理学において世界をリードする研究機関であることを示しています。

参照項目

ロシア科学アカデミー所属の諸研究所
ヨッフェ物理学技術研究所 (サンクトペテルブルク)

外部リンク

* レベデフ物理学研究所公式サイト（英語）

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