レーナード・スキナード (アルバム)

『(Pronounced 'Lĕh-'nérd 'Skin-'nérd)』は、アメリカのロックバンド、レーナード・スキナードが1973年に発表したデビューアルバムです。アルバムタイトルは、一見奇妙なバンド名の発音を記号で表現したものです。

制作背景

アル・クーパーがプロデュースを担当し、「ルーズヴェルト・グック」という変名で演奏にも参加。クーパーが設立したレーベル「Sounds of the South」からMCAレコードを通じてリリースされました。レコーディング直前にベーシストのレオン・ウィルクソンが脱退したため、ギタリストのエド・キングが「テューズデイズ・ゴーン」と「ミシシッピー・キッド」を除く全曲でベースを担当。その後、ウィルクソンはバンドに復帰し、アルバムジャケットには7人全員が写っています。

音楽性と評価

初期は大きなヒットには至りませんでしたが、1974年12月にはRIAAによってゴールドディスクに認定。1975年にはBillboard 200で最高27位を記録し、1987年7月にはダブル・プラチナに認定されました。1974年にシングルカットされた「フリー・バード」は、1975年にBillboard Hot 100で最高19位を獲得しています。

『ローリング・ストーン』誌が選ぶオールタイム・グレイテスト・アルバム500では、2003年に401位、後の改訂で381位にランクイン。また、「オールタイム・ベスト・デビュー・アルバム100」では39位に選ばれました。

収録曲

アルバムには、「アイ・エイント・ザ・ワン」、「テューズデイズ・ゴーン」、「ギミー・スリー・ステップス」、「シンプル・マン」、「シングス・ゴーイン・オン」、「ミシシッピー・キッド」、「ポイズン・ウイスキー」、「フリー・バード」など、レーナード・スキナードの代表曲が収録されています。リマスターCDには、1973年3月録音のデモバージョン5曲がボーナストラックとして追加されています。

参加ミュージシャン

ロニー・ヴァン・ザント（ボーカル）、ゲイリー・ロッシントン（ギター）、アレン・コリンズ（ギター）、ビリー・パウエル（キーボード）、エド・キング（ベース、ギター）、レオン・ウィルクソン（ベース）、ボブ・バーンズ（ドラムス）に加え、アル・クーパー、ロバート・ニックス、ボビー・ホール、スティーヴ・カッツが参加しています。

レーナード・スキナードの原点であり、サザンロックの金字塔として、今もなお多くの音楽ファンに愛され続けている作品です。

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