ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフ・クラブ・オブ・セント・アンドリュース

ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフ・クラブ・オブ・セント・アンドルーズ (R&A)

スコットランドのセント・アンドルーズに本部を置くロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフ・クラブ・オブ・セント・アンドルーズ（R&A）は、ゴルフ競技における世界的な総本山として広く知られています。

ゴルフの歴史とR&Aの役割

ゴルフ発祥の地とされるスコットランドでは、15世紀にイングランドとの争いの中で一時ゴルフが禁止された歴史があります。当時のゴルフは、現在のリンクスゴルフに近いものと、公園で行うようなショートゲームの二種類がありました。1744年にはエジンバラで世界初のゴルフ競技団体「ジェントルマン・ゴルファーズ・オブ・リース」が設立され、10年後にはセント・アンドルーズにも同様の団体が誕生しました。その後、2004年にR&Aはクラブから独立し、ゴルフ規則を世界基準に統一、1ラウンド18ホール制やクラブ、ボールなどの用具の基準を定めることで、名実ともにゴルフ界の総本山としての地位を確立しました。

R&Aが主催する主な競技会

R&Aは、数々の重要なゴルフ競技会を主催しています。かつては女子の競技会は開催していませんでしたが、2017年にレディース・ゴルフ・ユニオン（LGU）を統合したことで、女子の競技会も主催するようになりました。また、国際ゴルフ連盟の一員として、アイゼンハワートロフィーも共催しています。

主な主催競技は以下の通りです。

ジ・オープン・チャンピオンシップ（全英オープン選手権）
AIG女子オープン（全英女子オープン）
全英シニアオープン
ジ・アマチュア・チャンピオンシップ（全英アマチュアゴルフ選手権）
ザ・ウィメンズ・アマチュア・チャンピオンシップ（全英女子アマチュア選手権）
ジュニア・オープン選手権 - 2年に1回開催されるジュニアのオープン選手権
全英ジュニアアマチュアゴルフ選手権
Boys Home Internationals（イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドの地域対抗戦）
全英ミッドアマチュア選手権
全英アマチュアシニア選手権
セント・アンドリュース・トロフィー
ジャック・レグリーズ・トロフィー
ウォーカーカップ（USGA共催）
カーティスカップ（USGA共催）

これらの競技会は、アマチュアからプロまで、幅広いレベルのゴルファーにとって憧れの舞台となっています。

ゴルフコースと一般開放

セント・アンドルーズには、オールドコースをはじめとする7つのゴルフコースがあり、中でもオールドコースは世界最古のゴルフ場として知られています。このコースは、全英オープン選手権の会場として使用されるほか、年間170ポンドで一般市民にも広く開放されており、多くのゴルファーにとって一度は訪れたい場所となっています。

外部リンク

R&A公式ホームページ（英語）

R&Aは、ゴルフの歴史と伝統を体現する重要な存在であり、ゴルフを愛する人々にとって、その存在は特別な意味を持っています。

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