ロイ・ミラー (アメリカンフットボール)

ロイ・ミラー：NFLで活躍したディフェンシブタックルの軌跡

ロイ・ミラー（Roy Miller、1987年7月9日 - ）は、アメリカ合衆国ワシントン州フォートルイス出身の元アメリカンフットボール選手です。NFL（ナショナル・フットボール・リーグ）のタンパベイ・バッカニアーズ、ジャクソンビル・ジャガーズ、カンザスシティ・チーフスでディフェンシブタックルとして活躍しました。

プロ入り前

ロイ・ミラーは、アメリカ陸軍軍人の父を持つミリタリーブラット（軍人の子ども）として、ワシントン州フォートルイスで生まれました。幼少期をバージニア州フォートユースティスで過ごした後、一家はテキサス州キリーンに移り住みました。地元の高校に進学したミラーは、ディフェンシブタックルとして才能を発揮し、オールアメリカンに1回、オールステイトに2回選ばれるほどのスター選手となりました。高校最終学年では、111タックル（17ロスタックル）、10サック、2ファンブルリカバー、1タッチダウンという目覚ましい成績を収めました。また、オフェンシブタックルとしてもプレーするなど、多才さを見せていました。

2005年、ミラーはテキサス大学に進学し、アメリカンフットボール選手としての才能を開花させます。4年次には、138タックル（25ロスタックル）、10サック、1ファンブルフォース、1ファンブルリカバーを記録し、ビッグ12カンファレンスのコーチが選ぶファーストチームに選出されました。また、ショートヤーデージの状況では、フルバックとしても起用されるなど、そのユーティリティ性も高く評価されました。2009年1月に行われたオハイオ州立大学とのフィエスタボウルでは、2.5タックル、1サックを記録し、守備のMVPに輝きました。さらに、East-West Shrine Gameでも活躍し、スカウトからの評価を高め、NFL入りへの道を切り開きました。

NFLでの活躍

2009年のNFLドラフトにおいて、ロイ・ミラーは3巡目でタンパベイ・バッカニアーズに指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせました。1年目は、先発1試合を含む15試合に出場し、クリス・ホーバン、ライアン・シムズとのローテーションの中で、37タックル、2サックを記録しました。2010年には、全16試合に先発出場し、47タックル、1サックをあげる活躍を見せました。この年もショートヤーデージの状況では、フルバックとしても起用されています。2011年は、プレシーズンゲーム第1週にMCL（内側側副靭帯）を痛め、プレシーズンの残り試合を欠場しましたが、レギュラーシーズン開幕戦には間に合い、3試合の先発を含む全試合に出場し、36タックルを記録しました。

2012年、ロイ・ミラーが所属するバッカニアーズのディフェンス陣は、ランディフェンスでリーグ1位の成績を収め、相手に1試合平均82.5ヤードしか許しませんでした。しかし、2012年シーズン終了後、ミラーはバッカニアーズとの契約を延長することができず、フリーエージェントとなりました。2013年3月15日、ジャクソンビル・ジャガーズと契約を結び、新たなチームでプレーすることになりました。

人物

ロイ・ミラーは、母方にサモア人の血を引くサモア系アメリカ人です。その恵まれた体格と運動能力を生かしたプレーで、多くのファンを魅了しました。

脚注

通算成績と情報 NFL.com, or ESPN, or Pro-Football-Reference （英語）
Jacksonville Jaguars （英語）
Tampa Bay Buccaneers bio （英語）
Kansas City Chiefs bio

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