ロケ・サンタ・クルス

ロケ・ルイス・サンタ・クルス・カンテロのプロフィール

ロケ・ルイス・サンタ・クルス・カンテロ（Roque Luis Santa Cruz Cantero）は1981年8月16日、パラグアイの首都アスンシオンで生まれたプロサッカー選手です。彼はリベルタに所属し、ポジションはフォワード（FW）です。サンタ・クルスは、特にパラグアイ代表での活躍で知られ、彼の32得点という代表最多得点記録は今も破られず、長年にわたってパラグアイサッカーのシンボル的存在となっています。また、彼はスペイン移民の3世であり、スペイン国籍も保有しているため、EU圏外枠に該当しない特典も持っています。彼の愛称「チコ（Chico）」は、スペイン語で「男の子」を意味しています。

キャリアの歩み

クラブでの軌跡

サンタ・クルスは、16歳の若さでパラグアイの名門オリンピアにてプロデビューを果たしました。彼が特に印象に残るのは、1998年のコパ・リベルタドーレスでのハットトリック達成です。彼はこの試合で、母国の名ゴールキーパー、ホセ・ルイス・チラベルトを相手に三度ゴールを決める記録を打ち立てました。1999年にはコパ・アメリカでの活躍を経て、バイエルン・ミュンヘンに移籍。このクラブでは数々の成功を収めましたが、故障に悩まされる時期もありました。

2007-08シーズンにプレミアリーグのブラックバーンに加入したサンタ・クルスは、初年度のリーグ戦で活躍し、ウィガン・アスレティックFCとの試合ではハットトリックを達成。また、マンチェスター・シティとの一戦では2得点を挙げ、その月のプレミアリーグMVPにも選ばれました。彼は最終的に19得点をマークし、得点ランキングで4位に入るなど、成果を上げました。

しかし、2008-09シーズンには再び怪我の影響を受け、出場機会が減少。2009年には1800万ポンドでマンチェスター・シティに移籍しますが、そこでもポジションを確保できず、以降はブラックバーン、レアル・ベティス、マラガCFにてレンタルを経て、2013年にマラガに完全移籍します。その後、2014年にはメキシコのクルス・アスルに加入し、2016年にはオリンピアへの復帰を果たしました。

代表キャリア

サンタ・クルスは、パラグアイ代表としても輝かしいキャリアを築いています。1999年にA代表デビューを飾って以来、数々の国際大会で活躍。特に2010年南アフリカW杯では、チームをベスト8に導くなど、重要な役割を果たしました。彼は、2010年のW杯後に代表引退を表明しましたが、その後も代表に招集され続け、国のためにプレーし続ける姿勢を示しました。

私生活

サンタ・クルスは既婚者であり、妻との間に息子と娘を持つ父でもあります。整った顔立ちにより、多くの女性ファンを魅了しています。また、彼の妻も美しいため、美男美女カップルとして知られています。元レフェリーでフランスW杯や日韓W杯に出場したリカルド・タバレリは義兄であるなど、サッカー界とのつながりも深いです。兄弟のフリオ・サンタ・クルスもブラックバーンに加入し、家族でサッカーを支え合っている様子が伺えます。

サンタ・クルスの名前「ロケ」は、彼の誕生日に開催されるパラグアイのサンロケ祭から付けられたものであり、苗字の「サンタ・クルス」は「聖なる十字架」を意味します。また、英語も流暢に話せたため、バイエルン時代にはオーウェン・ハーグリーヴスと親しい関係を築いていました。

今でも現役の選手として活躍し続けているサンタ・クルスの足跡は、サッカー界において多くの印象を残しています。

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