ロコ・モーション (漫画)

『ロコ・モーション』は、藤井理乃による日本の4コマ[[漫画]]作品です。芳文社の「まんがタイム」にて、2011年から2014年まで連載されました。この作品は、地方鉄道を舞台に、新米女性鉄道員たちの仕事と日常をコミカルに描いています。

あらすじ

物語の主人公は、天真爛漫な女子高生、伊那路ひろこ（通称ロコ）。親友の白鷺ももこ（通称モコ）が地元の鉄道会社「わかば鉄道」に就職したことをきっかけに、ロコも1年留年して同じ会社に入社します。物語は、研修期間から始まり、車掌見習いとしての仕事を通して、ロコが成長していく姿を描いています。キャッチコピーは「青春をかける仕事みつけました!!」。

登場人物

伊那路 ひろこ（いなじ ひろこ）：
本作の主人公。明るく社交的な性格で、体力には自信がありますが、勉強は苦手。特に数学は壊滅的です。親友のモコを追って「わかば鉄道」に就職し、車掌見習いとして奮闘します。仕事に対しては情熱的ですが、直情的な性格が災いして失敗することもあります。一方で、根を詰めやすい一面があり、過労で倒れてしまうことも。

白鷺 ももこ（しらさぎ ももこ）：
ロコの親友で、鉄道オタク。寡黙で人付き合いが苦手なツンデレで、言葉遣いが少々きついところがあります。ロコに対しては辛辣な言葉をかけることもありますが、内心では彼女を心から心配しています。お気に入りの車両はリゾートサルーン・フェスタ。

岡谷 美鈴（おかや みすず）:
ロコの同期入社の社員。大人しく引っ込み思案な性格で、体力には自信がない。鉄道グッズの収集が趣味で、特にNゲージにはこだわりがある。外見と性格からファンも多いが、一部がストーカー化していることを悩んでいる。

天竜（てんりゅう）：
ロコと美鈴の新人研修担当教官。助役という役職で、「伝説のティーチャー」を自称しています。責任感は強いですが、給料日前には金欠になるなど、抜けた一面も持っています。

高崎 明日香（たかさき あすか）：
新人研修後のロコの教育係。わかば鉄道初の女性車掌で、姉御肌な性格。普段は後輩をからかって楽しんでいますが、ピンチの時には的確な指示を出すなど、頼りになる存在です。酒好きで、勤務時にもノンアルコールビールを愛飲しています。

丸山 誠司（まるやま せいじ）：
新人研修後の美鈴の教育係。高崎とは同期。強面ですが、神経質な性格で胃薬が手放せません。

区長（くちょう）:
ロコらが所属する乗務区の区長。孫の影響で子供向けアニメを観るようになり、トレーディングカードを持ち歩いている。

鼎（かなえ）:
女性運転士。高崎とはよく絡む仲で、彼女を「ツインテおばば」と呼ぶこともある。酒は全く飲めない。

白鳥 雅（しらとり みやび）：
故人。高崎の同期入社の女性車掌。涙もろい性格で、女性車掌が差別される一因とみなされていたこともありましたが、高崎にとって心の支えでした。病気で亡くなり、乗務員宿泊所に幽霊として現れることも。

用語

わかば鉄道:
ロコとモコが勤務する地方のローカル線。中津駅から若葉駅までの全長36.7kmの路線を持ち、全列車に車掌が乗務しています。のどかな自然に囲まれた地域を走っており、温泉などの観光地もありますが、経営状況はあまり良くないようです。JR名古屋駅との間に直通特急を運行しています。

作品の魅力

『ロコ・モーション』は、鉄道を舞台にした作品でありながら、鉄道ファンだけでなく、多くの読者が楽しめる作品です。個性豊かなキャラクターたちが繰り広げるコミカルな日常は、読む人を笑顔にしてくれます。また、仕事に対する情熱や、仲間との絆など、共感を呼ぶ要素も多く含まれています。地方鉄道の魅力や、鉄道員の仕事の楽しさを知ることができる、心温まる作品です。

書誌情報

藤井理乃『ロコ・モーション』 芳文社〈まんがタイムコミックス〉、全2巻
1巻：2012年11月22日発行（2012年11月7日発売）、ISBN 978-4-8322-5130-4
2巻：2014年5月22日発行（2014年5月7日発売）、ISBN 978-4-8322-5288-2

外部リンク

* ロコ・モーション｜漫画の殿堂・芳文社 - 芳文社の作品情報ページ

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