ロサンゼルス・メモリアル・コロシアム

ロサンゼルス・メモリアル・コロシアムの概要

ロサンゼルス・メモリアル・コロシアムはアメリカ合衆国、カリフォルニア州ロサンゼルスに位置する歴史的なスタジアムです。1923年に開場して以来、アメリカンフットボールをはじめとする多様なスポーツイベントが行われています。特に、南カリフォルニア大学のUSCトロージャンズのホームグラウンドとして知られています。

オリンピックの舞台

このスタジアムは、1932年及び1984年の夏季オリンピックで重要な役割を果たしました。開会式や閉会式が行われ、陸上競技の主会場としても利用されました。2028年の夏季オリンピックでも、引き続き同様の使用が予定されており、五輪マークが入場ゲートの上に掲げられています。

オリンピックに関連して、スタジアムの正面には、1984年大会に出場した男女のアスリートを模した銅像が立っています。銅像は彫刻家ロバート・グラハムによって制作され、精緻な解剖学的描写が特徴です。このスタジアムに設けられた聖火台は、過去のオリンピックだけでなく、特別なイベント時に点火されることがあります。例として、2001年のアメリカ同時多発テロ事件やロナルド・レーガン元大統領の死去時に火が灯され、多くの人々が追悼しました。

アメリカンフットボールの中心地

ロサンゼルス・メモリアル・コロシアムは、長い間大学フットボールの重要な拠点でもありました。1923年から続くUSCトロージャンズの活動に加え、1946年までにはNFLのロサンゼルス・ラムズも本拠地を置いていました。ラムズはその後もメモリアル・コロシアムを利用し、プロボウルやスーパーボウルといった重要な出来事もここで開催されました。

1982年にはオークランド・レイダースが移転し、再びNFLチームが復活したものの、しばらくの間はUSCトロージャンズのみが本拠地をつかっていました。2016年には、ロサンゼルス・ラムズがスタジアムを再利用し、一時的な本拠地として活躍しました。そして、名付けられた「ユナイテッドエアラインズ・メモリアルコロシアム」としても有名です。

野球の歴史

また、ロサンゼルス・ドジャースがドジャー・スタジアムが完成するまでの4年には、メモリアル・コロシアムを本拠地として利用しました。このスタジアムはその形状から野球には不向きであるものの、多くの観客を動員し、特に1959年のワールドシリーズでは93,103人の観客を記録しました。

その他のイベント

スポーツの他にも、1960年には民主党の党大会が開催され、ジョン・F・ケネディが受諾演説を行いました。さらには音楽関連イベントやコンサートも行われ、1972年にはスタックス・レコードのコンサートが開催され、10万人以上の観客が訪れました。また、1994年のノースリッジ地震で大きな被害を受け、修復には9300万ドルが必要となりました。

ロサンゼルス・メモリアル・コロシアムは、多くの歴史的出来事を目撃してきた魅力的なスタジアムであり、これからも様々なイベントの舞台となることでしょう。

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