ロザリン・フェアバンク

ロザリン・フェアバンク

ロザリン・フェアバンク（Rosalyn Fairbank）は、1960年11月2日に南アフリカのダーバンで生まれた元女子プロテニス選手です。彼女は1980年代に活躍し、特に女子ダブルスにおいて顕著な成績を収めました。全仏オープン女子ダブルスでは、1981年と1983年に優勝した実績があります。また、1986年には混合ダブルスで全仏オープン準優勝の成績も残しています。シングルスにおいても、彼女は自己最高ランキングを15位に達し、ダブルスでの最高ランキングは12位でした。

早期のキャリア

ロザリンは4人兄弟の末っ子として育ち、幼い頃からテニスに親しんでいました。特に1978年に開催されたオレンジボウル選手権での準優勝を契機に、彼女の名前は広まりました。同年9月には女子テニス協会（WTA）のコンピューター・ランキングに初めて登場しました。1979年には全米オープンでの初出場を果たし、新たな挑戦を経験しました。

ダブルスでの活躍

1981年、フェアバンクは全仏オープンの女子ダブルスでターニャ・ハーフォードとペアを組み、キャンディ・レイノルズとポーラ・スミスのアメリカ組を破って優勝しました。この年、彼女たちは全仏オープンを含むダブルスで年間3勝を挙げ、確固たる地位を築きました。その後1983年、キャンディ・レイノルズと再び組み、全仏オープンで優勝、全米オープンでは準優勝を達成しました。この時期の女子ダブルスは他の強力なペアたちとの競争が激しく、特にマルチナ・ナブラチロワとパム・シュライバーのペアが全盛を誇っていました。

混合ダブルスとシングルスの成果

1986年には、マーク・エドモンドソン（オーストラリア）と混合ダブルスでペアを組み、彼女は全仏オープンの決勝に進出しますが、ケン・フラックとキャシー・ジョーダンに惜しくも敗れました。1988年と1989年にはウィンブルドンでシングルスのベスト8に入り、自己最高の結果をもたらしました。特にウィンブルドンは彼女のキャリアにおいて重要な舞台となりました。

結婚とその後のキャリア

1989年にコーチのボブ・ニデファーと結婚し、彼女は「ロザリン・フェアバンク・ニデファー」または「ロザリン・ニデファー」という名で知られるようになりました。新しい生活の中で、彼女は1994年に息子を出産し、母としての生活とプロテニス選手としての生活を両立させる道を選びました。シングルスからは1995年に引退し、その後もダブルス競技には1997年まで参加を続けました。

現役引退

ロザリン・フェアバンク・ニデファーは、1997年のウィンブルドン女子ダブルスでの1回戦敗退をもって、自身の19年間のテニスキャリアに終了を迎えました。彼女の最後の試合は、モニカ・セレシュ＆アンケ・フーバーのペアに対して行われたもので、辛い試合となりました。彼女はそのキャリアを通じて、多くの記録を残し、テニス界に名を刻む存在として認識されています。

ロザリン・フェアバンクは、その競技者としての功績を通じて、後の世代のテニス選手たちに多大な影響を与えました。

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