ロシア国立図書館 (モスクワ)

ロシア国立図書館

ロシア国立図書館は、ロシアの首都モスクワにある国立図書館です。ソ連時代には国立レーニン図書館として知られていました。ロシア国内で最大の規模を誇り、世界的に見ても最大級の図書館の一つです。サンクトペテルブルクにも「ロシア国立図書館」という名称の図書館が存在しますが、これとは全く別の機関です。

歴史

モスクワのロシア国立図書館は、1862年6月1日にモスクワ初の公共図書館として設立されました。当初は「モスクワ公立博物館とルミャンツェフ博物館の付属図書館」、または「ルミャンツェフ図書館」と呼ばれていました。1925年から1991年までのソ連時代には、「ソヴィエト社会主義共和国連邦国立ヴェ・イ・レーニン図書館」と改称されましたが、1992年に現在の名称に戻りました。

1922年から1991年までの間、納本制度によりソ連国内で出版された書籍は、原則として一冊がこの図書館に納められることが義務付けられていました。現在も同様の制度が維持されており、ロシア国内で出版された文献は、各一冊ずつをこの図書館に納めることが法的に義務付けられています。

蔵書

現在の図書館内の書架は全長275kmを超え、東京から滋賀県大津市までの距離に匹敵します。所蔵資料数は4200万点を超え、その内訳は書籍が1700万点、新聞が1300万点、楽譜・音声資料が35万点、地図が15万点など多岐にわたります。

ロシア語文献だけでなく、世界247の言語による文献が収蔵されており、外国語資料が全体の約3割を占めています。これは、ロシア国立図書館が国際的な研究拠点としての役割も担っていることを示しています。

図書館の正門前には、ロシアの文豪フョードル・ドストエフスキーの記念碑が建てられています。

脚注

メトロ2033 - ロシアの小説、ウクライナのゲーム。本編中にロシア国立図書館が登場。

外部リンク

公式サイト

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