『ロック・オア・バスト』(Rock or Bust)は、
オーストラリア出身のハードロックバンド、
AC/DC|AC_DCが
2014年にリリースした
アルバムです。2008年の
アルバム以来、実に6年ぶりとなる待望の新作として、世界中のファンから大きな注目を集めました。
この
アルバムの大きな特徴の一つは、初回限定盤のジャケットが3D仕様になっている点です。視覚的なギミックが話題を呼び、コレクションアイテムとしても人気を博しました。
レコーディングは、
ブライアン・アダムスが所有するウェアハウス・スタジオで行われました。しかし、今作は、これまでバンドを支えてきた
マルコム・ヤングが病気のため参加を見送るという状況下で制作されました。彼の代わりとして、新たに
スティーヴィー・ヤングが
リズムギターとしてバンドに加入しています。さらに、ドラムスの
フィル・ラッドが不祥事を起こし、彼の代役として、過去にバンドに在籍していた
クリス・スレイドが再び参加するという、メンバー構成の変化がありました。
2015年からは、
アルバムを引っ提げた「ロック・オア・バスト ワールドツアー」がスタートしました。しかし、ツアー中の2016年、ボーカルの
ブライアン・ジョンソンに聴覚の問題が発生し、ドクターストップによりツアーからの離脱を余儀なくされます。急遽、
ガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズが代役ボーカルとして迎えられ、残りの公演を無事終えました。予期せぬアクシデントに見舞われながらも、ツアーを完遂したことは、バンドの底力を示す出来事となりました。
収録曲は以下の通りです(全曲
アンガス・ヤングと
マルコム・ヤングの共作)。
1. ロック・オア・パスト - "Rock or Bust" - 3:03
2. プレイボール - "Play Ball" - 2:47
3. ロック・ザ・ブルーズ・アウェイ - "Rock the Blues Away" - 3:24
4. ミス・アドヴェンチャー - "Miss Adventure" - 2:57
5. ドッグズ・オブ・ウォー - "Dogs of War" - 3:35
6. ガット・サム・ロックンロール・サンダー - "Got Some Rock & Roll Thunder" - 3:22
7. ハード・タイムズ - "Hard Times" - 2:44
8. パスティズム・バイ・ファイア - "Baptism by Fire" - 3:30
9. ロック・ザ・ハウス - "Rock the House" - 2:42
10. スウィート・キャンディー - "Sweet Candy" - 3:09
11. エミッション・コントロール - "Emission Control" - 3:41
参加ミュージシャンは以下の通りです。
ブライアン・ジョンソン - ボーカル
アンガス・ヤング -
リードギター
スティーヴィー・ヤング -
リズムギター、バッキング・ボーカル
クリフ・ウィリアムズ - ベース、バッキング・ボーカル
*
フィル・ラッド - ドラムス、
パーカッション
『ロック・オア・バスト』は、数々の困難を乗り越えて完成した、
AC/DC|AC_DCの不屈の精神を象徴する
アルバムと言えるでしょう。