ロック・キャンディーズ

ロック・キャンディーズ：日本のフォークグループの軌跡

ロック・キャンディーズ（Rock Candies）は、1967年から1971年にかけて活動した日本のフォークグループです。彼らは特に大阪と神戸を中心に広く支持を得ており、神戸のアマチュア・バンド・サークル「ポート・ジュビリー」の看板グループとしても知られていました。

グループ名の由来と設立背景

ロック・キャンディーズという名前は「氷砂糖」という意味を持ち、メンバーの創造性を象徴しています。その成立は、谷村新司と山本峰幸が大和川高校の同級生であったことから始まります。彼らは、声楽を学ぶ島津ちづ子の加入によって、1967年に関西で結成されました。結成当初の3人はそれぞれ大学生と高校生という若者でした。

活動と影響

1968年9月には「どこかに幸せが」でデビューを果たし、以降は多くのシングルをリリースしました。1969年に松田幸一がベースとして参加し、1970年には今井裕が加わることでメンバーはさらに充実しました。しかし、1971年7月にグループは解散の道を選びます。

解散後、谷村新司は堀内孝雄や矢沢透と共にアリスを結成し、さらに音楽シーンでの活躍を続けます。ロック・キャンディーズの名前は、シングル「春は静かに通り過ぎてゆく」やアルバム「讃美歌」に使用され、その他の作品ではザ・ロック・キャンディーズと表記されていました。

ディスコグラフィー

彼らの音楽的な遺産は、シングルやアルバムによって今も評価されています。

シングル

• - どこかに幸せが (1968年9月1日・東芝音楽工業 EP-1120)

B面にはザ・パニック・メンの「想い出の小径」が収録されていました。

• - あなたの世界 c/w 倖せの日々 (1969年10月10日・東芝音楽工業 EP-1179)
• - 今はすべてを c/w 遠く離れて (1970年6月5日・東芝音楽工業 EP-1233)
• - 春は静かに通り過ぎてゆく c/w 街角 (1971年7月25日・東芝音楽工業 ETP-2490)

アルバム

• - 讃美歌〜ロック・キャンディーズ・ファースト・アンド・ラスト・アルバム (1971年6月5日・東芝音楽工業 ETP-8086)

オムニバス及びライブアルバム

様々なオムニバスアルバムにも参加しており、特に「カレッジ・ポップス・ベスト」や「オールナイト・イン・フォーク」など、彼らの楽曲が多くのコンピレーションに収録されています。

最後に

ロック・キャンディーズの音楽は、彼らが活動した短い期間においても大きな影響力を持ち、今のフォークシーンにもその足跡は残っています。彼らの楽曲は、今なお多くのファンに愛され続けています。

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