ロック・クライミング・クラブ

ロック・クライミング・クラブの歴史

ロック・クライミング・クラブ（RCC）は、1924年に設立された日本で最初のロッククライミングを専門とする山岳会です。このクラブは、藤木九三を中心に結成され、神戸市を拠点として活動を始めました。カタコトのような記録によると、実際に結成された場所は雪彦山とされています。これにより、RCCは全国的な登山界にロッククライミングの概念をもたらす重要な役割を担いました。

最初の活動場所は、六甲山にある「芦屋ロックガーデン」と名付けられた岩場であり、藤木自身がその名称を考案したと言われています。この美しい風景と挑戦的な岩場は、メンバーたちの冒険心を掻き立て、数多くのクライミングに挑戦する場となりました。 RRCは、クライミング技術を磨くための場を提供し、多くの登山愛好者に影響を与えることになります。

設立の翌年、つまり1925年には北穂高岳の滝谷を初めて登攀し、このことは日本のロッククライミングの歴史において重要な出来事となります。加えて、藤木九三は自身のクライミング技術に関する著作『岩登り術』を自費出版しました。この書籍は当時のクライミングの技術や心構えが詳細にまとめられており、後に水野祥太郎も同名の書籍を発表することになります。

また、RCCは著名な登山家である加藤文太郎も会員として迎え入れており、彼らの活動は他の登山家たちにも大きな刺激を与えました。RCCはただのクライミングクラブにとどまらず、登山文化の発展に寄与した団体でもありました。

1933年には解散することとなりますが、その間に培われた技術や知識、そして情熱は日本の登山界に大きな足跡を残しました。RCCの影響を受けた登山家たちは、後の世代にわたってロッククライミングの普及に貢献し、日本の登山シーンの発展に寄与しています。

関連項目

RCCに続く動きとして「第2次RCC」が存在します。これはRCC解散後にも続くロッククライミングの発展に貢献する組織として形を変えたもので、日本におけるクライミング文化の継承につながっています。

ロック・クライミング・クラブの設立は、日本の登山における重要なマイルストーンであり、クライミングを愛する人々への情熱を伝え続けています。今もなお、その精神は現代の登山家に受け継がれ、冒険の舞台が広がっています。

もう一度検索