ロバート・ウッドワード・バーンウェル

ロバート・ウッドワード・バーンウェル（Robert Woodward Barnwell, 1801年8月10日 - 1882年11月5日）は、アメリカ合衆国の政治家であり、サウスカロライナ州を代表して、アメリカ合衆国上院議員とアメリカ連合国上院議員の両方を務めました。彼の政治キャリアは、アメリカ史における重要な時期、特に南北戦争の時代に重なっています。

生い立ちと教育

1801年、バーンウェルはサウスカロライナ州ビューフォートで、アメリカ合衆国下院議員ロバート・バーンウェルの息子として生まれました。ビューフォート大学で高等教育を受けた後、ハーバード大学を卒業し、学業を修めました。その後、彼は家族の農場経営を支援するために故郷に戻りました。

政治家としてのキャリア

1826年、バーンウェルは政治の世界に足を踏み入れ、ビューフォート郡の代表としてサウスカロライナ州下院議員に選出されました。その後、1828年にはアメリカ合衆国下院議員に選出され、1829年から1833年までの2期連続でその職を務めました。議員としての活動後、彼は教育分野に転じ、1833年にはサウスカロライナ大学（コロンビア）の学長に就任し、1841年までその役職を務めました。

1850年、バーンウェルはフランクリン・エルモアの死去に伴い、空席となったアメリカ合衆国上院議員の議席を補充するために指名されました。彼は同年6月から12月まで上院議員を務めましたが、その後、補欠選挙でロバート・バーンウェル・レットが後任となりました。彼が上院議員を務めた期間は、合衆国議会が南北間の勢力均衡が非常に不安定であった時期であり、このため、彼は補欠選挙までの代替要員として異例の指名を受けました。上院議員として、彼はカリフォルニア州の連邦加入を支持しました。

1861年、南北戦争の勃発により、バーンウェルはアメリカ連合国臨時議会にサウスカロライナ州代表として参加しました。2月4日に開催された最初の会合では、議長として議会を一時的に統轄する役割を担いましたが、同日ハウエル・コブが正式な議長として選出されたため、その職を譲りました。臨時議会では連合国大統領の選挙が行われ、バーンウェルはジェファーソン・デイヴィスに投票しました。彼はアメリカ連合国においても、1861年から1865年まで2期連続でサウスカロライナ州選出の上院議員を務めました。

南北戦争後

南北戦争終結後、バーンウェルはサウスカロライナ州コロンビアに戻り、大学の講師として教育活動を再開しました。1866年にはサウスカロライナ大学の学部長に就任し、1873年に退職するまでその職を務めました。その生涯を通じて、彼は政治と教育の両分野で多大な貢献をしました。

死去

1882年、バーンウェルはコロンビアでその生涯を閉じました。彼の遺体は聖ヘレナ聖公会教会の墓地に埋葬されました。彼の生涯は、激動のアメリカ史の一時代を反映しており、政治家、教育者としての彼の活動は、後世に語り継がれる価値があります。

アメリカ合衆国議会の人名辞典サイト

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