ロバート・I・フロスト

ロバート・I・フロスト（Robert I. Frost, 1958年 - ）は、イギリスの著名な歴史家であり、大学教授です。彼の専門は、14世紀から19世紀にかけての東欧・北欧史であり、特にポーランド・リトアニア共和国と、その時代の軍事史に深い関心を寄せています。

フロストはスコットランドのセント・アンドルーズ大学とポーランドのクラクフにあるヤギェウォ大学で学び、その後、ロンドン大学のスラヴ東欧学研究所で博士号を取得しました。彼の学術的なキャリアは、長年にわたり数々の重要な役職を歴任することで彩られています。

1980年代半ばには、ロンドン大学のスラヴ東欧学研究所長を3年間務めました。その後、キングズ・カレッジ・ロンドンに移り、1987年に歴史学の非常勤講師、1988年に常勤講師、2001年には準教授に昇進しました。2004年8月には、同カレッジの人文科学研究所長に就任し、その手腕を発揮しました。さらに同年9月には、アバディーン大学の近世史教授、神学・歴史学・哲学研究所長に就任し、幅広い分野で指導的な役割を果たしました。

フロストの研究業績は、数々の著書として結実しています。主な著書としては、以下のものが挙げられます。

The Northern Wars, War, State and Society in Northeastern Europe, 1558-1721, 2000
After the Deluge: Poland-Lithuania and the Second Northern War, 1994
Co-editor, with Anne Goldgar, Institutional Culture in Early Modern Society, 2004
The Oxford History of Poland-Lithuania (The Oxford History of Early Modern Europe)
* Vol. I: "The Making of the Polish-Lithuanian Union, 1385-1569", 2015, ISBN 0198208693

これらの著作は、ポーランド・リトアニア共和国の歴史や、近世ヨーロッパにおける戦争、国家、社会の関係について、深い洞察を提供しています。特に、『The Oxford History of Poland-Lithuania』は、ポーランド・リトアニア共和国の歴史を包括的に扱った重要な研究書として知られています。

ロバート・I・フロストは、その卓越した研究業績と教育活動を通じて、東欧・北欧史研究の発展に大きく貢献しています。

もう一度検索