ロマンシング・アドベンチャー/キング・ソロモンの秘宝

ロマンシング・アドベンチャー/キング・ソロモンの秘宝

『ロマンシング・アドベンチャー/キング・ソロモンの秘宝』（原題：King Solomon's Mines）は、1985年に公開された冒険映画です。この作品は、ソロモン王の秘宝にまつわる冒険を描いています。

あらすじ

物語は、ソロモンの秘宝を求めてアフリカの奥地へ向かう娘、ジェシー・ヒューストンの旅から始まります。長い間行方不明になっていた彼女の父、ヒューストン教授を探すため、彼女は冒険家アラン・クォーターメインを雇います。二人は秘宝の在処を知るヒューストン教授が行方不明になったアフリカの町へ赴きます。しかし、そこには秘宝を狙うドイツ軍大佐ボックナーやトルコ人のドカディが待ち構えていました。彼らはジェシーを人質に取り、教授から秘宝の在りかを聞き出そうとします。

アランはジェシーに協力しつつ、教授を救出しようと試みますが、ドカディに捕まったジェシーが教授から秘宝のことを話す様子が描かれます。アランは混乱を利用してヒューストン親子を救い出し、ジェシーと共に秘宝が眠る山へ向かいますが、考えもつかない困難が待ち構えています。

途中、アランとジェシーはドイツ軍の基地から飛行機を奪い、秘宝を奪おうとするボックナー一行の妨害を試みますが、予期せぬ攻撃に遭い、墜落してしまいます。副産物として、彼らは不時着した場所で地元の部族に捕まりますが、機転を利かせて逃げ出すシーンはスリリングです。

しかし、つぎつぎと襲いかかる危険な状況の中で、両氏はさらなるトラブルに巻き込まれます。部族の助けを借りてボックナーの部隊から逃げるも、別の部族に捕まり、アランは生け贄にされそうになる場面もあるなど、手に汗を握る展開が続きます。

その後、アランとウンポポ（地元の部族出身の青年）が協力し、ボックナーの軍隊に立ち向かい、最後には秘宝を発見することとなります。しかし、秘宝を巡っての攻防劇は続き、様々な試練を経て彼らはようやく秘宝を手に入れます。

製作の背景

この映画の撮影はジンバブエで行われ、製作には南アフリカやイスラエルからのスタッフが関わっています。しかし、そのことで現地のアラブ人による抗議も起こりました。また、映画内で描かれるアラブ人の描写に対しても様々な意見が寄せられています。

評価

『ロマンシング・アドベンチャー』は、興行的には一定の成功を収めたものの、批評家からは厳しい評価を受けました。スチュワート・グレンジャーやデボラ・カーが主演を務めた過去の映画作品と比較されることが多く、時代遅れのステレオタイプが批判される一因ともなりました。Rotten Tomatoesでは支持率は13%という低評価です。

続編

1986年には続編『キング・ソロモンの秘宝2/幻の黄金都市を求めて』が公開されました。続編にもチェンバレンとストーンが出演したものの、興行的には失敗に終わります。その後も続編の制作企画はありましたが、多くは実現しませんでした。

最後に、映画『ロマンシング・アドベンチャー/キング・ソロモンの秘宝』は、冒険とサスペンスを交えたエンターテイメントとして多くのファンに親しまれています。

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