ロマーノ・プローディ

ロマーノ・プローディは、1939年8月9日にイタリアのエミリア＝ロマーニャ州で生まれました。経済学者、政治家として、イタリアとヨーロッパの政治に大きな足跡を残しました。

大学教授から政界へ

プローディは、ミラノカトリック大学を卒業後、[ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス]で学びました。その後、ボローニャ大学で教鞭をとり、産業政策の講師、助教授、教授として活躍しました。1978年には、その実績が評価され、第4次アンドレオッティ内閣で商工大臣に就任し、政界入りを果たします。

中道左派連合「オリーブの木」と首相就任

1995年、プローディは、シルヴィオ・ベルルスコーニ率いるフォルツァ・イタリアに対抗するため、中道左派勢力の首相候補として名乗りを上げました。中道左派連合「オリーブの木」を結成し、議長に就任。1996年の総選挙で勝利し、首相に就任しました。
しかし、連立政権は安定せず、約2年半後には内閣総辞職。その後、プローディは活動の場を欧州委員会に移し、1999年から2004年まで欧州委員会委員長を務めました。

再び首相へ、そして政界引退

2005年、プローディは「オリーブの木」を発展させた中道左派連合「ルニオーネ」を結成。2006年の総選挙でベルルスコーニ政権に勝利し、再び首相に就任しました。しかし、左派からキリスト教民主主義政党までを含む連立政権の運営は困難を極めました。2008年1月には内閣信任決議案が否決され、政権は崩壊。プローディは政界からの引退を表明しました。

政界引退後

政界引退後も、プローディはイタリアの政治に影響を与え続けました。2013年には、大統領候補として名前が挙がりましたが、必要な票数を獲得することができませんでした。

プローディ内閣とプローディ委員会

プローディは、2度にわたり首相を務めました。また、欧州委員会委員長時代には、「プローディ委員会」を率いました。

略歴

プローディの主な経歴は以下の通りです。

1963年 - ボローニャ大学政治学部助手
1966年 - 同大学非常勤教授
1971年 - 同大学教授
1974年 - イル・ムリーノ会長
1982年 - 産業復興公社 (IRI) 総裁
1993年 - IRI 総裁再任
1994年 - IRI 総裁辞任
1963年 - レッジョ・エミーリア市議会議員当選
1978年 - 商工大臣（第4次アンドレオッティ内閣）
1996年 - 代議院議員選挙当選、第76代首相就任
1998年 - 首相退任
1999年 - 欧州委員会委員長就任
2004年 - 欧州委員会委員長退任
2006年 - 代議院議員選挙当選、第80代首相就任
2008年 - 政界引退

受章

2012年、日本政府より旭日大綬章を受章。

関連事項

ルニオーネ
オリーブの木
民主党 (イタリア)
イタリアの首相
マルゲリータ (政党)
キリスト教民主主義

外部リンク

Romano Prodi（公式サイト）

プローディは、イタリアの政治において重要な役割を果たした人物であり、その功績は多岐にわたります。彼の政治活動は、イタリアとヨーロッパの歴史に深く刻まれています。

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