ロランド・スキアビ

ロランド・スキアビ：下部リーグからアルゼンチン代表、そして中国リーグへ至る波瀾万丈なキャリア

ロランド・カルロス・スキアビは、1973年1月18日、アルゼンチンのブエノスアイレス州リンコルンに生まれました。元サッカー選手であるファビオ・スキアビを兄に持ちます。

スキアビのサッカーキャリアは、アルゼンチンの下部リーグ、アルヘンティーノ・デ・ロサリオで幕を開けました。その後、1995年にAAアルヘンティノス・ジュニアーズに移籍。1996-97シーズンにはレギュラーに定着し、チームの2部優勝に貢献、1部昇格を果たします。

2001-02シーズン、スキアビはアルゼンチン屈指の名門クラブ、ボカ・ジュニアーズへ移籍。ここで彼はレギュラーとして活躍し、クラブの黄金時代を築く中心選手となりました。2001年から2005年にかけて、リーグ戦122試合12得点、公式戦186試合22得点を記録。リーグ戦優勝に加え、コパ・リベルタドーレス、インターコンチネンタルカップなど7つのタイトルを獲得しました。

ボカ・ジュニアーズ退団後、スキアビはスペイン、ブラジルと海外リーグに挑戦します。2006年にはスペイン2部のエルクレスCF、2007年にはブラジルのグレミオに所属しましたが、いずれも短期間での退団となりました。

2007年、ニューウェルズ・オールドボーイズと契約しアルゼンチンに復帰。2009年には、コパ・リベルタドーレス優勝を目指すエストゥディアンテス・デ・ラ・プラタへ短期レンタル移籍。準決勝と決勝に出場し、優勝に貢献しました。

2011年、古巣ボカ・ジュニアーズに復帰。38歳という年齢への不安を払拭するかのように、全試合にスタメン出場を果たし、アペルトゥーラリーグで無敗優勝に貢献しました。2011年11月6日には、ボカでの公式戦出場200試合を達成。翌2012年シーズンも安定した活躍を見せましたが、コパ・リベルタドーレス決勝で惜しくも準優勝に終わりました。

2012年8月中旬、39歳で現役を引退。指導者への転身を表明しましたが、同年12月には中国の上海申花聨盛足球倶楽部と契約。中国リーグでもそのキャリアを続けました。

代表キャリアにおいては、36歳7ヶ月22日という高齢でアルゼンチン代表に初選出。2009年9月、2010 FIFAワールドカップ・南米予選のパラグアイ戦で代表デビューを果たしました。

スキアビは、下部リーグから始まり、数々の名門クラブで活躍し、アルゼンチン代表として国際舞台を経験。そして中国リーグでキャリアを終えるという、まさに波瀾万丈な人生を送りました。彼のキャリアは、努力と才能、そして長年の経験がいかにサッカー選手としての成功に繋がるのかを示す、素晴らしい例と言えるでしょう。彼の指導者としての未来にも注目が集まります。

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