ロンドンの鉄道駅

ロンドン・ステーション・グループ：ロンドンの主要ターミナル駅群

ロンドン・ステーション・グループとは、ロンドン中心部に位置するナショナルレールの主要ターミナル駅を包括的に指す呼称です。グループに属する18の駅は、グループ外の駅から発券された乗車券では便宜上ひとまとめにされ、「ロンドン・ターミナル」として表記されます。

これらの駅の多くは、終着駅である頭端式ターミナル駅ですが、一部の駅は通過式駅であったり、頭端式と通過式の両方の機能を備えている駅もあります。全ての駅がトラベラルカード・ゾーン1に含まれ、ロンドンの中心部へのアクセスを提供しています。

興味深いことに、これらの駅がロンドン市内を取り囲むように配置されているのは、19世紀のイギリス議会がロンドン中心部への鉄道の乗り入れを拒否したという歴史的な経緯によるものです。その結果、主要な鉄道駅は中心部からやや離れた場所に建設され、後に地下鉄網によって相互に接続されることになりました。ネットワーク・レールが運営する主要な駅の大半はこのグループに含まれています。

駅一覧

現在、ロンドン・ステーション・グループに属する駅は以下の通りです。（アルファベット順）

ブラックフライアーズ (Blackfriars)
キャノン・ストリート (Cannon Street)
チャリング・クロス (Charing Cross)
シティ・テムズリンク (City Thameslink)
ユーストン (Euston)
フェンチャーチ・ストリート (Fenchurch Street)
キングス・クロス (King's Cross)
リバプール・ストリート (Liverpool Street)
ロンドン・ブリッジ (London Bridge)
メリルボーン (Marylebone)
ムーアゲート (Moorgate)
オールド・ストリート (Old Street)
パディントン (Paddington)
セント・パンクラス (St Pancras)
ヴォクソール (Vauxhall)
ヴィクトリア (Victoria)
ウォータールー (Waterloo)
ウォータールー・イースト (Waterloo East)

注記:

シティ・テムズリンク、ロンドン・ブリッジはテムズリンクの南行のみ、セント・パンクラスはテムズリンクの北行のみが対象となります。

過去の所属駅

かつてはロンドン・ステーション・グループに含まれていましたが、現在は閉鎖または廃止となっている駅もあります。

ブロード・ストリート (Broad Street) (1986年閉鎖)
ホルボーン・ヴィアダクト (Holborn Viaduct) (1990年閉鎖)
ケンジントン・オリンピア (Kensington Olympia) (1994年廃止)
キングスクロス・テムズリンク (King's Cross Thameslink) (2007年閉鎖)

キングスクロス・テムズリンク駅の閉鎖に伴い、2007年9月からはユーロスターがセント・パンクラス駅を発着するようになり、キングスクロス・テムズリンク駅の乗客数はセント・パンクラス駅に合算されるようになりました。

ロンドン・ステーション・グループの重要性

ロンドン・ステーション・グループは、ロンドンの鉄道網における中心的な役割を担っており、多数の乗客を輸送しています。これらの駅は、ロンドンの主要な観光地やビジネス地区へのアクセスを提供し、ロンドンの経済と社会に大きな貢献をしています。また、これらの駅は、イギリス国内外の様々な地域を結ぶ重要な拠点となっています。ロンドンを訪れる人々にとって、これらの駅はロンドンを探索するための重要な出発点となるでしょう。

関連情報

ロンドンの鉄道駅一覧
* エリザベス・ライン（ロンドン中心部とヒースロー空港を結ぶ路線）

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