ロンドン1966-1967

ロンドン1966-1967 (London 1966/1967)

『ロンドン1966-1967』は、ピンク・フロイドの初期の演奏を記録した貴重な音楽映像作品であり、2つの「失われた」楽曲、すなわち「Interstellar Overdrive」の拡張バージョンと、未発表曲「Nick's Boogie」が収録されています。これらの楽曲は、元々1967年にピーター・ホワイトヘッド監督の映画『愛と幻想の一夜 (Tonite Let's All Make Love)』のためにロンドンで録音されました。

当初、前者の「Interstellar Overdrive」のみが編集された形でサウンドトラック・アルバムに収録されましたが、シー・フォー・マイルズ・レコードによる再発サウンドトラック・アルバム『Tonite Let's All Make Love In London ... Plus』において、完全版が初めてリリースされました。この音源は、2015年に限定リリースされた『1965: Their First Recordings』以前は、商業的に入手可能な最も初期のピンク・フロイドのレコーディングとして、その価値を高めています。

このEPは1995年に初めて発表され、その後2005年9月13日にスナッパー・ミュージックから、映画全体とオリジナル映画からの抜粋を収録したDVDおよびリマスターCDとして再発されました。この作品の音楽性は、ジャズの影響を受けた即興演奏をサイケデリックな楽曲に組み込んだ、フュージョンというジャンルの初期の例として高く評価されています。

DVD収録内容

DVDには、以下のコンテンツが収録されています。

『ロンドン1966-1967』： 「Interstellar Overdrive」と「Nick's Boogie」のフルレングス・ビデオを収録したオリジナル映画。
1960年代に撮影されたミック・ジャガー、デイヴィッド・ホックニー、マイケル・ケイン、ジュリー・クリスティへの貴重なインタビュー映像。
1960年代後半のロンドン・シーンを鮮やかに捉えた映像。
ピーター・ホワイトヘッド監督による作品概要の解説。

収録曲

1. 星空のドライヴ - "Interstellar Overdrive" (Syd Barrett, Nick Mason, Roger Waters, Richard Wright) – 16:46
2. ニックのブギー - "Nick's Boogie" (Mason) – 11:55

パーソネル

ピンク・フロイド

シド・バレット (Syd Barrett) – エレクトリック・ギター
ロジャー・ウォーターズ (Roger Waters) – ベース
リチャード・ライト (Richard Wright) – ファルフィッサ・オルガン
ニック・メイスン (Nick Mason) – ドラム、パーカッション

制作

ジョー・ボイド (Joe Boyd) – プロデューサー
ジョン・ウッド (John Wood) – エンジニア

この作品は、ピンク・フロイドの初期の音楽性を探求する上で欠かせない資料であり、サイケデリック・ロックやフュージョン音楽のファンにとっても貴重なコレクションとなるでしょう。

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