ロンド・リーフレット

ロンド・リーフレット：落ちこぼれ執事が挑む、名家再興の物語

2007年1月26日、Littlewitchより発売された『ロンド・リーフレット (RONDO LEAFLET)』は、ダメ執事マシューの奮闘を描くアダルトゲームです。

主人公マシュー・ハミルトンは、英国執事協会所属の、少々ずぼらな若き執事見習い。伝説的な執事である父親を持つものの、彼自身は執事としての職務に全く情熱がなく、これまで何度もクビを繰り返してきました。

そんなマシューに、執事協会から最後のチャンスが与えられます。それは、かつて名門と謳われたアシュレイ家で執事として働くこと。失敗すれば除名という厳しい条件付きです。

アシュレイ家を訪れたマシューが目にしたのは、荒れ果てた屋敷と、全く仕事しようとしないメイドたち。彼はこの危機的状況にあるアシュレイ家を立て直すことができるのでしょうか？

個性豊かなキャラクターたちが織りなす人間ドラマ

マシュー・ハミルトン: 伝説的な執事の息子でありながら、やる気のない主人公。彼の成長が物語の鍵となります。

ロビネッタ・アシュレイ: アシュレイ家当主。プライドが高く、素直になれない一面を持つものの、心の奥底では家を守る強い意志を持っています。剣術の腕前も確かです。マシューとどのような関係を築いていくのかが、物語の大きな見どころの一つです。

ニナ・エドワーズ: アシュレイ家のメイド。皮肉屋で世の中を斜に見ていますが、実は面倒見がよく、高い能力を持っています。孤児院出身で、子供たちを優しく見守る一面も持ち合わせています。

コレット・ロイド: 一生懸命で素直なメイドですが、非常に不器用。給料のほとんどを本に費やすほどの読書家で、小説家を目指しています。

リタ: サーカス団出身の少女。明るく素直な性格で、タロット占いが得意です。少数民族ロマ族の出身で、黒猫のナーと会話ができます。

これらの個性豊かなヒロインたちに加え、高齢ながら名執事として高い技量を持つアルフレッド・ポーターや、おしゃべり好きでサボり魔のノーラ・ホプキンスなど、多くのサブキャラクターが物語を彩ります。それぞれのキャラクターが抱える背景や事情が、物語に深みを与えています。

ゲームシステムと特徴

『ロンド・リーフレット』は、Littlewitch作品として初めてアドベンチャーパートにキャラクターボイスを採用しています。主人公だけでなく、主要キャラクターにもボイスが割り当てられており、より臨場感あふれるゲーム体験が楽しめます。

また、前作までのシリーズで多用されていたFFD（フルモーションデフォーマ）は、大幅に削減されています。代わりにシナリオボリュームは大幅に増加しており、より深くストーリーに没入できるようになっています。

さらに、ゲーム発売と同時に「『ロンド・リーフレット』ドキドキ★執事ラジオ」というインターネットラジオも放送されました。全7回にわたるラジオ番組では、ゲームに関する様々な情報や、キャスト陣のトークが楽しめます。

まとめ

『ロンド・リーフレット』は、ダメ執事の成長と、荒廃した名家の再興というテーマを、個性豊かなキャラクターと充実したシナリオで描いた、魅力的なアダルトゲームです。キャラクターボイスや、増加したシナリオボリュームによって、より深く物語の世界観に浸れる作品となっています。Littlewitch作品の中でも、高い完成度を誇る一作と言えるでしょう。

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