ロンメル軍団を叩け

映画『ロンメル軍団を叩け』の解説

『ロンメル軍団を叩け』（Raid on Rommel）は、1971年にアメリカで製作された戦争映画です。第二次世界大戦中の北アフリカ戦線を舞台に、イギリス軍コマンド部隊が、ドイツ軍の難攻不落の要塞に挑む姿を描いています。本作は、1967年の映画『トブルク戦線』の戦闘シーンなどが多く流用されていることでも知られています。

あらすじ

1943年、北アフリカのリビア戦線。連合国軍は、エルヴィン・ロンメル元帥率いるドイツアフリカ軍団の前に苦戦を強いられていました。連合国軍は洋上からの反撃を計画しますが、そのためには、トブルク軍港に設置されたドイツ軍の強力な沿岸砲台を排除する必要があります。

そこで、イギリス陸軍は、アレックス・フォスター大尉率いるコマンド部隊に、この危険な任務を託します。フォスター大尉は、まず捕虜収容所に潜入し、捕らえられているコマンド隊員を救出することを試みます。傷痍兵を装ってドイツ軍の捕虜輸送車列に紛れ込んだフォスター大尉でしたが、合流予定だった部隊は既に撤退した後でした。さらに、救出できたのはわずか4名のコマンド隊員のみで、残りは衛生兵、軍医、そして本物の傷病兵ばかりだと判明します。

しかし、フォスター大尉は諦めませんでした。彼は、救出したわずかな兵士たちと共に車列を乗っ取り、沿岸砲台の破壊という作戦続行を決意します。圧倒的な戦力差の中、フォスター大尉率いる寄せ集めの部隊は、知恵と勇気を武器に、難攻不落のドイツ軍要塞へと挑んでいくのでした。

映画の特徴

手に汗握るアクションシーン: 本作の見どころは、迫力満点の戦闘シーンです。特に、ドイツ軍の沿岸砲台を攻撃するシーンは、息もつかせぬ展開で観る者を釘付けにします。
個性豊かなキャラクター: フォスター大尉をはじめとする登場人物たちのキャラクターも魅力的です。絶望的な状況下でも決して諦めない彼らの姿は、観る者に勇気を与えてくれます。
史実を基にしたストーリー: 本作は、第二次世界大戦中の北アフリカ戦線における連合国軍の戦いを基にしています。史実に基づいたストーリー展開は、戦争の悲惨さや兵士たちの苦悩をリアルに伝えています。

関連作品

クルセイダー作戦：本作と同様に、北アフリカ戦線を舞台とした作戦を描いた作品です。
* トブルク戦線：本作と同様に、ドイツ兵に変装したコマンド部隊がトブルクの要塞を爆破するというプロットの映画で、本作に戦闘シーンが流用されています。

『ロンメル軍団を叩け』は、戦争映画ファンだけでなく、アクション映画や歴史映画が好きな方にもおすすめできる作品です。ぜひ一度ご覧ください。

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