ローズキングダム

ローズキングダム

ローズキングダム（英名: Rose Kingdom、香名: 玫瑰帝國）は、日本で活躍した著名な競走馬であり、その存在は薔薇一族の代表として特に注目されています。馬名は「薔薇の王国」という意味を持ち、オーナーには作曲家平尾昌晃が名を連ねることでも知られています。彼はサンデーレーシングのクラブ馬として、その魅力を還元しました。

経歴の始まり

ローズキングダムは、200万円を40口で募集し、合計8000万円でサンデーレーシングによって所有されました。彼の登場は2008年のこと、当時の体重は431kgと恵まれた体格を誇りました。2009年の春には、入厩と共に今後の成長が期待され、トレーニングセンターで調教を始めました。

2歳時の活躍

2009年のデビュー戦では、人気馬ヴィクトワールピサとの接戦を経て初勝利を果たしました。このレースが評価され、次のレース、東京スポーツ杯2歳ステークスでも勝利し、早くも重賞勝ちを手にしました。その後、朝日杯フューチュリティステークスに出走し、見事に制し、家族と同じくGIレースのタイトルを手にしました。

3歳での挑戦

続く2010年、ローズキングダムはスプリングステークスを単勝1.4倍の人気で迎えましたが、結果は3着に終わりました。しかし、皐月賞には出走し、競り合いの中で良いパフォーマンスを見せるも4着に終わり失望感が漂いました。東京優駿（日本ダービー）では前半の競り合いを制するものの、エイシンフラッシュに敗れ2着という結果に。

秋には神戸新聞杯を勝利し、菊花賞への期待が膨らむも、ビッグウィークに敗れ次の戦へ。この後のジャパンカップで2位に上がり、ブエナビスタが降着処分を受けたことで繰り上がりで優勝、初めてのJpnIタイトルを手にすることとなりました。

不運な出会いと引退

2011年以降、ローズキングダムは次第に調子を落とし、結果が振るわぬまま2012年に至りました。大阪杯や天皇賞・春での成績が振るわず、現役続行は難しい状況になりました。最終的には競走馬登録が解除され、引退を発表しました。

引退後の生活

引退後は日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬として活動が始まりましたが、事故による影響で種牡馬引退。その後も、功労馬として過ごす中で、様々な事件に見舞われましたが、名馬としての地位は変わることはませんでした。2020年には、器物損壊事件も起こり注目を集めました。

代表産駒

ローズキングダムの産駒の中にはスプリングマンやローズカラーなどがいます。これらの馬たちも重賞での成功を収め、彼の血統が続いていくことを予感させています。

血統について

薔薇一族から生まれたローズキングダムは、母ローズバドがフィリーズレビューやマーメイドステークスの勝利を持ち、叔父のローゼンクロイツも3つの重賞勝ちがあるなど、競走馬として受け継がれる血脈は色濃いものでした。

各種の戦績で名を馳せたローズキングダムは、今もなお競馬ファンの心に残る存在として健在です。

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