ローズバド

ローズバド（Rosebud）

ローズバドは1998年4月29日に生まれた日本の競走馬で、その名は「薔薇一族」として広く知られています。主な勝利は2001年のフィリーズレビューと2003年のマーメイドステークスです。彼女の競走馬としてのキャリアは多くの困難を伴いながらも、数々の強豪相手に挑んだ力強い戦いの日々がありました。

競走馬時代

ローズバドは2000年にデビューを果たしましたが、その初戦は5着と散々な結果となりました。それでも、その後のレースでは着実に順位を上げ、3着、2着と進展を見せました。しかし、本格的な勝利は4戦目に松永幹夫騎手とのコンビでようやく訪れました。1番人気に応え、見事勝ち上がることができました。

しかし、この成功の後、年が明けて開催された500万下のレースでは、忙しすぎる展開に苦しみ10着に敗れてしまいました。その後は桜花賞トライアルであるフィリーズレビューに出走します。ここでは6番人気ながらも強烈な末脚を発揮し、ついに重賞制覇を達成しました。勝利の勢いで桜花賞に挑むことが期待されましたが、残念ながら母の影響で熱発し、出走を果たすことができませんでした。

次のフローラステークスでは横山典弘騎手が騎乗し、最後方から追い込んだものの届かず敗北。初のGI挑戦である優駿[[牝馬]]（オークス）では、レディパステルに対しあと一歩届かず、クビ差の2着に終わってしまいました。その後、秋華賞トライアルのローズステークスでも最速タイムを記録しつつ勝利を逃し、本番の秋華賞では優駿[[牝馬]]で負けたレディパステルを上回るも、テイエムオーシャンには届かず2着となりました。

古馬との初対決となったエリザベス女王杯では、ドバイワールドカップ2着から復帰したトゥザヴィクトリーにハナ差まで迫るも、GIでは3戦連続2着。母ロゼカラーが収めた成績を超えたものの、結局、3歳シーズンをGI未勝利で終えることとなりました。

新たな年を迎え古馬になると、一時期の低迷期を経て、2003年に雨の重馬場のマーメイドステークスでテイエムオーシャンを破り、勝利を手にしました。その後のエリザベス女王杯ではエアグルーヴの子アドマイヤグルーヴに惜しくも敗れ、2004年の中山[[牝馬ステークス]]を最後に現役を引退しました。

繁殖牝馬時代

引退後、ローズバドは繁殖牝馬としての道を歩み始めました。彼女の3番仔であるローズキングダムは、朝日杯フューチュリティステークスとジャパンカップに勝利し、日本ダービーと菊花賞でも2着の実績を残し、その血筋を広げています。さらに、ローズバドの牝系は多くの牝馬が活躍しており、初仔のローザブランカは特に目立った成績は残せませんでしたが、ローズバドの7番仔スタニングローズは2022年の秋華賞を triumph するなど、更なる名馬を育てています。

2019年10月25日には繁殖引退を果たし、その後リードホースとして新たな役割を果たしています。ローズバドが競馬界にもたらした影響は、これからも多くの競馬ファンの記憶に刻まれ続けることでしょう。

血統表

ローズバドの全弟であるローゼンクロイツは金鯱賞を含む重賞を3勝しており、さらに半妹ヴィンテージローズの産駒には2023年神奈川記念を勝ったヴィブラフォンがいるなど、彼女の血統は今後もさらなる活躍を期待される存在です。

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