ローゼンハイム - ザルツブルク線

ローゼンハイム - ザルツブルク線は、ドイツのバイエルン州ローゼンハイム駅からオーストリアのザルツブルク中央駅を結ぶ鉄道路線です。ドイツ国内では路線番号951、オーストリア国内では200として知られ、バイエルン、チロル、オーストリアを結ぶ重要な幹線の一部を担っています。

沿線概況

列車はローゼンハイム駅を出発後、北東へ進路を取りイン川を渡ります。かつて分岐点だったランドルからはフラスドルフ方面への貨物線が分岐し、本線は急勾配でジムス湖に沿って進みます。バート・エンドルフ（オーバーバイ）駅からは、保存鉄道として再開されたオービング方面への路線が分岐。キーム湖の西側を走り、キーム湖鉄道とキームガウ線が分岐するプリーン（キーム湖）駅へと至ります。ベルナウ駅を過ぎると、本線は東へ。ユーバーゼー駅からは、廃止されたウーバーゼー-マークヴァートシュタイン線が分岐していました。ウーバーゼー駅を出発した列車は、チロル・アシェ川を渡り、ベルゲン駅まで1%の勾配を登ります。

トラウンシュタイン駅の西側では、トラウンシュタイン - ルーポルディング線およびトラウンシュタイン - ガルヒング線が合流。トラウン川の先にはヴァギング方面への支線がフフシュラク分岐点で分岐します。分岐点の北側には聖ヴィトゥスとアンナ教会が見えます。

フライラッシング駅の手前でミュルドルフ-フライラッシング線とフライラッシング - バート・ライヒェンハル線が合流。列車は国境のザーラッハ川を渡り、ザルツブルク都市圏に入ります。ヴァルス＝ジーツェンハイム町には、ビジネスパーク方面へ向かう線路が分岐するリーファリング貨物駅が存在。列車はタクスハム町、マクスグラン町、ミュリン町とレーヘン町、リーファリング町の境界線上を走り、ザルツァッハ川を渡ってザルツブルク中央駅に到着します。

歴史

バイエルン王立鉄道時代

1828年、フリードリヒ・リストがギュンツブルク - アウクスブルク - ミュンヘン - オーストリア方面などの鉄道線を提案。1835年には銀行家のジモン・フォン・アイヒタールがミュンヘンとザルツブルクを結ぶ鉄道建設を要請しました。しかし、資金不足により計画は取り消され、その後オーストリアとの交渉が再開されました。1848年、ヨーゼフ・フォン・マッファイが鉄道の設計、建設、運営を一つの私企業が行う計画を提示し、1849年初頭にはミュンヘン - ザルツブルク区間の主要経路が発表されました。

1851年、バイエルンとオーストリアの間で条約が締結。バイエルンはミュンヘン - ローゼンハイム - クーフシュタイン/ザルツブルク区間を1858年3月1日までに完成させることになりました。一方、オーストリアはクーフシュタイン - インスブルック区間とウィーン・トリースト本線との接続線を完成させる必要がありました。

1851年9月1日、建設工事が開始されましたが、建設費用の増加により、バイエルンの国家予算で建設が続けられることになりました。1860年5月7日、ローゼンハイム - トラウンシュタイン区間が開通し、残りの区間は同年8月1日に完工。1860年8月12日にはオーストリア西部線と連結され、マクシミリアン2世とフランツ・ヨーゼフ1世が完工記念式典に出席しました。

ドイツ帝国時代の発展

1871年、ミュンヘン - ミュルドルフ - リンツ路線が全通し、ウィーン行きの特急列車はミュルドルフ経由で運行されるようになりました。ローゼンハイム駅の交通量が増加し、1876年には新しい駅舎が完成。1889年にはフライラッシング - ザルツブルク区間が複線化され、1895年には路線の複線化が完了しました。

ドイツ国営鉄道時代

1923年に電化計画が完成しましたが、予算不足のため実現せず、1927年にローセンハイム - フライラッシング間の電化工事が開始され、1928年に完了しました。

ドイツ連邦鉄道時代

1952年と1954年には、破壊されたトラウンシュタイン駅舎、ローゼンハイム駅舎、フライラッシング駅舎が再建。1960年代には信号扱い所が改修され、自動信号ブロックシステムが導入されました。

ドイツ鉄道時代

2003年、ローゼンハイムの電子式信号扱い所が運用を開始。2005年にはザルツブルク市区間での三線複線工事が始まり、2013年に完了しました。フライラッシング駅ではSバーン列車用の乗降場が設置されました。

年表

(年表の内容は省略)

運行形態

地域輸送から国際列車まで、多様な運行形態があります。

寝台特急「ナイトジェット(NJ)」
超特急「レイルジェット(RJ)」
特急「ユーロシティ(EC)」
特急「インターシティ(IC)」
快速「メリディアン(M)」
快速「レギオナルエクスプレス(REX)」
快速「レギオナルバーン(RB)」
普通「Sバーン(S)」

(各列車の詳細な運行系統は省略)

駅一覧

(駅一覧の内容は省略)

参考文献

(参考文献リストは省略)

外部リンク

* 路線経路、主要施設、許容速度: OpenRailwayMap

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