ローマ・ラツィアリ駅

ローマ・ラツィアリ駅（Stazione di Roma Laziali）は、イタリアの首都ローマに位置する、ATACローマ＝ジャルディネッティ線の都心側の起点となる駅です。この駅は、ローマの主要駅であるローマ・テルミニ駅に非常に近い場所に位置しており、テルミニ駅の南東側プラットフォームの先端付近、中央口から約400メートル離れた場所に駅の入口があります。

歴史

ラツィアリ駅の歴史は、1950年にローマ・テルミニ駅の改築工事が行われたことに始まります。この工事により、ローマ＝ジャルディネッティ線の起点であったテルミニ駅のプラットフォームが撤去されました。その結果、路線は400メートル短縮され、新たに設けられたプラットフォームが現在のラツィアリ駅となりました。その後、1983年には、それまで5線あった線路が3線に減らされ、4番線と5番線が撤去されました。

周辺情報

駅の周辺には、歴史的建造物や多様な文化が混在する興味深いスポットが点在しています。

ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世広場：駅の南西約300メートルの場所に位置するこの広場には、古代ローマ時代の水道施設であるニンファエウム・アレクサンドリが残っています。広場は、歴史的な要素と自然が調和した空間を提供しています。
華僑コミュニティー：駅周辺は、中国人を筆頭とする外国人居住者の割合が増加しており、イタリア最大の華僑コミュニティーが形成されています。20世紀末の時点で、約2万人の華僑がこの地域に居住していました。多様な文化が共存するこの地域は、異文化体験を求める人々にとって魅力的な場所です。
旧ローマ水族館とセルウィウス城壁跡：駅の西約100メートルの場所には、かつてローマ水族館があった場所と、古代ローマ時代の都市壁であるセルウィウス城壁の跡が残されています。これらの史跡は、ローマの豊かな歴史を物語る貴重な遺産です。
ローマ・ラ・サピエンツァ大学東洋研究所：駅の南西100メートルには、ローマ・ラ・サピエンツァ大学の人文学科に属する東洋研究所の施設があります。この研究所は、東洋文化の研究に貢献しており、学術的な関心を持つ人々にとって重要な場所です。

このように、ローマ・ラツィアリ駅は、交通の要所としてだけでなく、歴史、文化、学術的な要素が混ざり合う、多様な顔を持つ場所と言えるでしょう。

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