ローリンド・アルメイダ

ローリンド・アルメイダ：ブラジルが生んだ世界的ギタリスト

ローリンド・アルメイダ（Laurindo Almeida、1917年9月2日 - 1995年7月26日）は、ブラジル出身のギタリスト、作曲家、そしてアレンジャーとして世界的に活躍した人物です。

生い立ちと音楽との出会い

アルメイダはブラジルのサンパウロ州サントスで、音楽一家の8人兄弟姉妹の一人として生まれました。アマチュア・ピアニストであった母親から音楽の手ほどきを受けましたが、姉妹マリアのギターに魅せられ、9歳から独学でギターの練習を始めます。母親が所有していたピアノの楽譜をギター用に編曲するなど、幼い頃から音楽に対する深い関心と才能を示していました。

プロとしてのキャリア

サンパウロ在住中、アルメイダはラジオ局で奏者兼アレンジャーとして最初の仕事を得ます。その後、ラジオ・イパネマでの仕事を経て、1936年にはラジオ・レコード・ナイトクラブなどで知名度を高め、ヨーロッパへと活動の場を広げました。イギリス、ドイツ、フランス、ポルトガルでの公演を通じて、国際的な評価を確立していきます。

フランス滞在中には、ベルギーの伝説的ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトの演奏に触れる機会を得ました。当時19歳だったアルメイダにとって、この出会いは音楽性に大きな影響を与え、後の活動に活かされることになります。

日本との繋がり

アルメイダは、日本のジャズ・ファンの間でも広く知られています。彼の洗練されたギター演奏と、ボサノヴァやラテン音楽のエッセンスを取り入れた独自のスタイルは、多くの日本人音楽ファンを魅了しました。

ディスコグラフィー（一部）

アルメイダは数多くのアルバムをリリースしており、その一部を以下に紹介します。

Guitar Music of Spain (1955年、Capitol)
Guitar Music of Latin America (1955年、Capitol)
Laurindo Almeida Quartet Featuring Bud Shank (1955年、World Pacific)
Impressoes do Brasil (1957年、Capitol)
Guitar Recital (Guitar Solos) (1957年、Coral)
The New World of the Guitar (1957年、Capitol)
* Duets with the Spanish Guitar (1958年、Capitol) ※with マーティン・ルダーマン、サリー・テリー

…他多数

これらのアルバムは、彼の幅広い音楽性と卓越したギターテクニックを堪能できる作品ばかりです。クラシックギターの美しい響き、ラテン音楽のリズム、ジャズの即興性などが融合した、唯一無二の音楽体験を提供してくれます。

ローリンド・アルメイダは、その生涯を通じてギター音楽の可能性を追求し、数々の名演と作品を世に残しました。彼の音楽は、今もなお世界中の人々に愛され続けています。

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