ロールス・ロイス テイ

RB.183 テイエンジン

RB.183テイ（英語: RB.183 Tay）は、ロールス・ロイスが設計したターボファンエンジンで、スペイエンジンを基に小型化されたモデルです。このエンジンは、低圧圧縮機を搭載しており、バイパス比は3.1:1、またはそれ以上となっています。最初の運転は1984年8月に行われ、その名はウェランド開発時のテイ川に由来しています。

テイシリーズは、主にガルフストリームIVやフォッカー70、フォッカー100、さらにはボーイング727-100、特に後期型のエンジン換装に利用されてきました。これらの航空機に搭載され、信頼性と性能が求められる環境で広く使用されています。

派生型には鋭い改良が施された

テイにはいくつかの派生型があり、その中でも代表的なのがテイ611-8です。当初は610-8として開発されましたが、現在の標準は611-8となっています。このバージョンには、高圧ノズルボックスの改良が施され、鋳造の第一高圧タービンブレード、650-15からの大型ファン、バイパスダクト、FADECが搭載されています。すべてのテイモデルには、22枚のチタン製ファンブレード、3段の中圧圧縮機（ファンと同軸）、12段の高圧圧縮機、2段の高圧タービン、3段の低圧タービンが特徴として挙げられます。

テイ611-8

• - 推力: 13,850 lbf (62 kN)
• - 搭載機: 1987年からガルフストリームIV、およびIV-SPに導入されました。

テイ620-15

テイ620-15は、基本的に611-8と同一であり、650-15と似た外観を持っています。

• - 推力: 13,850 lbf (62 kN)
• - 搭載機: 1994年からフォッカー70、1998年からフォッカー100に搭載。

テイ650-15

推力を向上させるために設計された原型はBAC 1-11換装用で、650-14からの型を進化させたモデルです。

• - 推力: 15,100 lbf (67 kN)
• - 搭載機: 1989年からフォッカー100で運用されています。

テイ651-54

テイ651-54は内部的には650-15と同じ構造ですが、燃料流量を調整することで推力を増強しています。

• - 推力: 15,400 lbf (69 kN)
• - 搭載機: 1992年からボーイング727-100に搭載されています。この型式への換装は、かつてテキサス州サンアントニオに存在したDee Howard Aircraft Maintenance Companyが行い、ユナイテッド・パーセル・サービス向けに実施されました。さらに、オーストラリアではカジノ用として改造されたプライベート727も存在します。

まとめ

RB.183テイエンジンは、その設計の柔軟性と性能から、さまざまな航空機に適応できる特徴を持っています。航空業界での運用実績が豊富であるため、今後も多くの機種に引き続き搭載されていくことでしょう。

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