ロールス・ロイス/チュルボメカ RTM322

RTM322は、ロールス・ロイスとチュルボメカが共同で開発・生産しているターボシャフトエンジンです。このエンジンは、軍用と民間用の両方の用途に対応できるように設計されており、その高い汎用性から、様々な航空機、船舶、産業機械に搭載されています。

最初の発注は1992年で、アグスタウェストランド AW101ヘリコプター向けに44基が発注されました。このエンジンは1998年から運用が開始され、その信頼性と性能は広く認められています。

搭載機

RTM322エンジンは、以下の機種に搭載されています。

アグスタウェストランド AW101
NHI NH90
ウェストランド WAH-64（アパッチの派生型）

仕様 (Mk 250 または 02/8 派生型)

以下は、RTM322エンジンの主要な仕様です。

一般的特性

形式: ターボシャフトエンジン
全長: 46.1インチ (1.17メートル)
直径: 25.5インチ (0.65メートル)
乾燥重量: 503ポンド (228キログラム)

構成要素

圧縮機: 3段高圧圧縮機 + 1段遠心式高圧圧縮機
タービン: 2段高圧タービン、2段動力タービン

性能

出力: 2,270軸馬力 (1,693キロワット)
全圧縮比: 14.2

RTM322エンジンは、そのコンパクトなサイズにもかかわらず、非常に高い出力と効率を発揮します。これは、高度な圧縮機技術とタービン技術の組み合わせによるものです。また、幅広い運用環境に対応できるように設計されており、高い信頼性と耐久性を備えています。

出力重量比

出力重量比については、具体的な数値は記述されていませんが、RTM322はその高性能により、優れた出力重量比を実現していると考えられます。

脚注

これらの数値は、RTM322エンジンのMk 250または02/8派生型に基づいています。その他の派生型については、若干の仕様の違いがある場合があります。

外部リンク

Rolls-Royce plc: RTM322 (PDF factsheet)
* Turbomeca: RTM 322

もう一度検索