ローワン・ウィック

ローワン・デビッド・ウィック

ローワン・デビッド・ウィックは、1992年11月9日にカナダ・ブリティッシュコロンビア州ノースバンクーバーで誕生したプロ野球選手です。彼は現在、横浜DeNAベイスターズに所属しており、右投げ左打ちの投手として知られています。

経歴

プロ入り前

ウィックの野球キャリアは、高校時代に始まりました。彼はブリティッシュコロンビア・プレミア・ベースボール・リーグのバンクーバー・キャノンズで捕手としてプレーしていました。2010年のMLBドラフトではミルウォーキー・ブルワーズに19巡目で指名されましたが、契約には至らず、ニューヨークのセント・ジョーンズ大学に進学。その1年後にはサイプレス大学へ転校し、野球の道を進みました。

プロ入りとカージナルス時代

2012年、ウィックはセントルイス・カージナルスから9巡目（全体300位）で指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせました。6月にはルーキーリーグのガルフ・コーストリーグ・カージナルスに配属され、デビュー戦で23試合に出場。2013年にはアパラチアンリーグのジョンソンシティ・カージナルスに昇格し、56試合で打率.256、10本塁打を記録します。2014年からは外野手にコンバートされ、その後2015年にはピッチャーへ転向しました。

2016年にはA+級パームビーチ・カージナルスで開幕し、防御率1.09という素晴らしい成績を残しました。さらに、フロリダ・ステートリーグ・オールスターゲームにも選出され、その潜在能力が認められました。

パドレス時代

2018年にはサンディエゴ・パドレスに移籍し、同年の8月31日にはメジャーデビューを果たしました。そのシーズンは10試合に登板し、防御率6.48と結果を残せませんでした。

カブス時代

2018年11月、ウィックはシカゴ・カブスへトレード移籍しました。ここでのキャリアも順調に進展し、2023年にはトロント・ブルージェイズとマイナー契約を結びました。

DeNA入団

2023年12月16日、横浜DeNAベイスターズへの入団が発表されました。2024年には開幕一軍にも登録され、その後の試合で活躍を見せました。

選手としての特徴

ウィックはその長身を生かして150km/hを超える速球を投げ、縦に変化するカーブを持ち味としています。奪三振率が非常に高く、来日前は高めにストライクを取る投球スタイルでしたが、DeNAに加入後は低めに集める投球スタイルに変更しています。彼は捕手から外野手を経て投手に転向するという異色の経歴を持ち、その経験を生かしてプレーしています。

人物像

イリキサン（入来祐作）への尊敬も大きく、初勝利の際にはウイニングボールを彼に渡して「イリキサンは私の日本のお父さん」と話すなど、深い絆が伺えます。また、川﨑宗則の影響で日本語を学び、チームメイトとのコミュニケーションを大切にしたいと考えています。ウィックはトロント・ブルージェイズのファンであり、彼の成長には日本での経験が深く関与していることが分かります。

ウィックの今後の活躍が、プロ野球界でどのように展開されるのか、楽しみなところです。

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