ワトソン・ウォッシュバーン

ワトソン・ウォッシュバーンについて



ワトソン・ウォッシュバーン（1894年6月13日 - 1973年12月2日）は、アメリカ・ニューヨーク市に生まれた男子テニス選手です。愛称は「ワッティー」として親しまれています。ハーバード大学を卒業した彼は、テニス界において卓越した才能を発揮し、特にダブルス競技における技術に優れていました。彼のキャリアは1911年から1937年までの長期にわたり、その間に数々の名誉を享受しました。

彼の全米選手権での活躍は特筆すべきもので、男子ダブルスでは1921年と1923年に準優勝を果たしています。また、ウィンブルドン選手権でも1924年に男子ダブルスで準優勝し、その年にはシングルスでも準々決勝まで進出しました。彼は特に右利きであり、当時の身長は183cmとされています。

テニスキャリアの始まり



ウォッシュバーンは17歳の時から全米選手権に参加し、初出場から1913年までの3年間でシングルスのベスト8に進出しました。1913年にはハーバード大学の学生として全米大学対抗テニス選手権のダブルスで優勝を果たします。この成功は、彼のテニスキャリアにおける重要な基盤となりました。

彼はその後も1916年と1920年に全米男性シングルスでベスト8に進出するものの、最終的な成績は4位以上には達成しませんでした。第一次世界大戦中はアメリカ陸軍に勤務した影響で、1918年だけは全米選手権に出場できませんでした。

デビスカップとダブルスの活躍



終戦後の1921年、ウォッシュバーンは全米選手権において初めて男子ダブルス決勝に進出し、ビル・チルデンとビンセント・リチャーズのコンビに敗れて準優勝となりました。この年には、デビスカップのアメリカ代表としても活躍し、決勝戦の対日本戦でダブルスの試合に出場しました。彼とリチャード・ウィリアムズは、日本チームの熊谷一弥＆清水善造組に勝利を収め、これがウォッシュバーンにとって唯一のデビスカップ出場となります。

後期の活動と栄光



ウォッシュバーンはウォッシュバーンとウィリアムズのコンビで、1923年の全米選手権及び1924年のウィンブルドン選手権でも男子ダブルスの決勝にまで進出しますが、いずれも準優勝に終わりました。1924年のウィンブルドンではシングルスでも準々決勝に進出するなど、さらなる活躍を見せます。

彼は43歳の時である1937年まで全米選手権に出場し続け、その後もシニアのトーナメントに参加して活躍を続けました。特に1940年には、45歳以上の選手を対象とした全米シニアテニス選手権でシングルスとダブルスで優勝を収め、1942年と1944年にもダブルス部門での優勝を果たしました。

その後、全米テニス協会（USTA）の競技委員としても活動し、1965年には国際テニス殿堂に迎えられます。1973年12月2日、ウォッシュバーンは故郷のニューヨークで79年の生涯を閉じました。

主な成績




彼のテニスの歴史的な功績と、ダブルスにおける卓越した才能は、今なお多くのファンの心に残っていることでしょう。

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