ワリオランドシェイク

『ワリオランドシェイク』は、2008年7月24日に発売されたWii用のアクションゲームで、ワリオランドシリーズの6作目にあたる作品です。本作は、プレイヤーがWiiリモコンを横持ちで操作する形式で進行し、特に「シェイク」という動作を採用しています。「シェイク」とは、リモコンを振ることで行うアクションを指し、ゲーム内でも多くの名前がこの動作に関連したものになっています。たとえば、「ユーレトピア（揺れる）」、「メルフル（振る）」などがその一例です。

この作品では、これまでのシリーズと異なり、ワリオは敵の攻撃によって変身する機会が制限されており、受けたダメージによる体力の減少が重要な要素となっています。体力がゼロになるとミスとなりますが、ゲームオーバーは存在しません。

グラフィック

ゲームのグラフィックは、従来の2Dスタイルを維持しながらも、トゥーンレンダリング技術が使われており、アニメーションを多く取り入れたスタイルで描かれています。この結果、ゲームの画面自体がムービーのような表現となっているのが特徴です。開発者によると、ワリオのキャラクターだけで約2000枚のアニメーションが使用されており、ゲームデータの容量は3.67GBと、他のWiiタイトルよりも大きくなっています。キャラクターと背景のアニメーションは、それぞれ『攻殻機動隊』シリーズの制作会社Production I.Gと有限会社草薙が担当しています。

ストーリー

物語は、博物館に置かれた古代儀が引き金となる不思議な世界「ユーレトピア」を舞台に展開されます。平穏なユーレトピアに、危険な海賊シェイキングとその一味が現れ、無限にコインが出る伝説の「デルデルのサイフ」を奪ってしまいます。また、ユーレトピアの住人メルフル族も捕らえられ、シェイキングは彼らの王を名乗ることになります。助けを求める一人のメルフルが外の世界に助けを求めに赴く間に、女海賊キャプテン・シロップが古代儀をワリオの元に送り、彼にお宝を奪わせる計画を立てます。

ワリオは、シロップの手紙を読み、宝物の魅力に引かれてユーレトピアへの冒険に出発することを決意します。これにより、メルフル族を助け、宝を手に入れるための旅が始まることになります。

登場キャラクター

- ワリオ: 本作の主人公で、宝を手に入れるためにユーレトピアに向かう。これまでの作品よりも「パワフルさ」が強調された演出がされています。

- キャプテン・シロップ: 女海賊であり、ワリオにシェイキングを倒させるよう仕掛けてくる。シリーズの過去作に登場したキャラクターです。

- メルフル族: ユーレトピアの住人。捕らわれている仲間たちを救うことが目的のキャラクターたちです。

- シェイキング: 本作の悪役。伝説のお宝を奪った海賊団のリーダーです。

追加アクション

操作方法も独特であり、Wiiリモコンを振ったり傾けたりすることで様々なアクションを行うことができます。具体的には、コイン袋を振ってアイテムを手に入れる「シェイク」や、地面を強打する「地面パンチ」、物を投げるアクションなどが含まれます。このように、シェイクアクションによる新しいゲーム体験を提供しています。

ステージとボス

ユーレトピアは5つの大陸からなり、それぞれの大陸には異なるテーマとボスが待ち構えています。ステージの名前はシェイクに関連するものが多く、ボスを倒していくことで新しいエリアへのアクセスが可能となるシステムです。先の大陸以外にも、最後には「シェイキング号」という場所でラスボスとの対戦が待っています。

『ワリオランドシェイク』は、アクション、グラフィック、そしてストーリーが水準以上の作品として、多くのゲーマーに印象を与えました。

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