ワルシャワの秋 (テレビドラマ)

ワルシャワの秋

『ワルシャワの秋』は、2003年12月23日に放送された日本のテレビドラマで、関西テレビの45周年を記念した作品です。このドラマは、歴史的背景を持ちながらも、フィクションとして構成されています。物語の舞台は日本であり、ワルシャワやポーランドの風景は直接作品内には登場しませんが、エンディングではほんの少し登場します。

あらすじ

物語は、帝政ロシア支配下のシベリアで親を失ったポーランドの子供たちが、日本に受け入れられるところから始まります。日本はポーランドからの要請を受け、孤児たちを受け入れることを決定しました。大阪市天王寺区にある大阪赤十字病院で働く看護師、青木葉子（竹内結子）は、ポーランドの孤児たちを収容する施設での勤務を命じられます。

収容所に到着した子供たちは、元気がなく、清潔感を欠いていました。医師の柿沼（吹越満）は子供たちの健康診断を行いますが、その中に無口で表情の乏しい少年、カミル（イグナツィ・ザレフスキ）がいます。葉子はカミルのケアを担当することになります。孤児でありながらも、葉子に特別な思いを寄せるカミルですが、彼はなかなか心を開こうとしません。

ある日、舎外遠足で海に出かけた際、カミルは初めて笑い、声を発します。なんと彼は、自分の名前はレフ・カチンスキであると伝えます。これまで無表情だった彼が、葉子の前で明るい表情を見せたことに感激した葉子は、レフを引き取ると主張しますが、総婦長からは大反対されます。

物語はここで終わらず、レフはその後祖国に帰り、結婚することになります。しかし1944年に若くして命を落としてしまいます。時が経つと、レフの妻と子供が葉子を訪ねてきます。息子のレフは成長し、オーケストラの指揮者となり、再び日本を訪れます。そして彼の公演に葉子を招待するという、感動的な再会の場面が描かれています。

キャスト

• - 青木葉子：竹内結子
• - 本多隆則：坂口憲二
• - 和地典子：山本未來
• - 柿沼徳太郎：吹越満
• - カミル＝レフ：イグナツィ・ザレフスキ
• - カロリナ：アグネシュカ・ピカワ
• - ザレフスキ：ダニエル・スコブロニスキ
• - アンナ・ヴィルケヴィッチ夫人：アンナ・ロマントフスカ
• - 岡村信之：平岳大
• - 平島：小林桂樹
• - 志津谷りつ：いしだあゆみ
• - 青木葉子（中年期）：岸惠子

スタッフ

• - 脚本：田向正健
• - 演出：林宏樹
• - 音楽：本多俊之
• - プロデューサー：笠置高弘
• - 製作著作：関西テレビ放送

このドラマは、ポーランドの孤児たちの苦難と希望、国境を越えた人間関係の深さを描いた感動的なストーリーです。また、さまざまなキャラクターが豊かなドラマを展開させ、視聴者の心に深い感動を与えました。

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