ワレンチナ・マトヴィエンコ

ワレンチナ・イワノヴナ・マトヴィエンコ（Valentina Ivanovna Matviyenko）は、1949年4月7日にウクライナのフメリニツキー州で生まれました。彼女はロシア連邦において、非常に高い知名度と人気を誇る女性政治家の一人です。

初期の経歴

マトヴィエンコは1972年にレニングラード化学薬科大学を卒業後、1984年までコムソモール（共産主義青年同盟）で活動しました。その後、1985年にソ連共産党アカデミーを卒業し、レニングラード市の共産党組織でキャリアを積みます。

1989年には人民代議員に選出され、最高会議の女性・家族・児童問題委員会の議長に就任しました。この時期から、彼女は政治家としての頭角を現し始めます。

外交官としての活動

1991年から1998年までの間、マトヴィエンコは外交官として活躍しました。マルタ大使、ギリシャ大使といった重要なポストを歴任し、国際的な舞台で経験を積みました。

ロシア連邦政府での要職

1998年、マトヴィエンコはロシア連邦政府に戻り、社会政策担当の副首相に任命されました。彼女は社会政策の分野で重要な役割を果たし、政府内での存在感を高めていきました。

2003年3月には、ウラジーミル・プーチン大統領によって北西連邦管区大統領全権代表に任命されました。同年10月にはサンクトペテルブルク市長候補として指名され、選挙を経て市長に当選しました。

サンクトペテルブルク市長

サンクトペテルブルク市長として、マトヴィエンコは都市の発展に尽力しました。インフラ整備、文化事業の推進、観光客誘致など、多岐にわたる政策を実行し、サンクトペテルブルクの魅力を高めることに貢献しました。

連邦院議長

2011年8月、マトヴィエンコはサンクトペテルブルク市長を辞任し、同年9月には連邦院議長に就任しました。連邦院はロシアの議会の上院であり、彼女はその議長として、ロシアの立法府を率いる重責を担っています。

2019年9月25日には、連邦院議長に3選されました。これは彼女の政治手腕と、連邦院における信頼の厚さを示すものです。

マトヴィエンコは、その長いキャリアを通じて、ロシアの政治・社会に大きな影響を与えてきました。彼女は、地方政治から中央政界、そして国際舞台まで、幅広い分野で活躍し、ロシアの発展に貢献しています。

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