ワーナー・インディペンデント・ピクチャーズ

ワーナー・インディペンデント・ピクチャーズの概要

ワーナー・インディペンデント・ピクチャーズ（Warner Independent Pictures）は、ワーナー・ブラザースの子会社として設立された映画スタジオです。このスタジオは2003年8月7日に設立されました。社長取締役はポリー・コーエンが務めており、彼女のもとで独自の映画配信戦略が展開されています。

スタジオ名に「インディペンデント」とあるように、主に独立系映画を取り扱っていますが、実際にはタイム・ワーナー系列の一部として運営されているため、完全に独立した企業ではありません。そのため、ワーナー・インディペンデント・ピクチャーズは製作費が2000万ドル以下の映画に特化しており、プロデュース、配給、買い付けを行っています。

歴史的背景

ワーナー・インディペンデント・ピクチャーズは、2004年に公開された映画『ビフォア・サンセット』で初めて配給を行いました。この作品は、インディペンデント映画の成功を収め、同スタジオが市場において重要な役割を果たすきっかけとなりました。

しかしながら、2008年にワーナー・ブラザースがニュー・ライン・シネマを吸収した際には、ニューロン・シネマの子会社であるピクチャーハウスも行く先が注目されていました。ワーナー・インディペンデント・ピクチャーズが吸収するのではとの見方が強まったものの、同年5月に両部門が廃止されることが発表されると、業界内に少なからぬ混乱が生じました。この中でピクチャーハウスはその後2013年に所有者を変更し、再建への道を歩むことになりました。

発表された作品

ワーナー・インディペンデント・ピクチャーズは、数多くのインディペンデント映画を積極的に公開してきました。各年ごとにリリースされた代表的な作品を挙げてみましょう。

2004年

• - 『ラスト・マップ/真実を探して』(Around the Bend)
• - 『ビフォア・サンセット』(Before Sunset)
• - 『クリミナル』(Criminal)
• - 『この世の果ての家』(A Home at the End of the World)
• - 『ロング・エンゲージメント』(Un long dimanche de fiançailles)
• - 『夫以外の選択肢』(We Don't Live Here Anymore)

2005年

• - 『愛の神、エロス』(Eros)
• - 『僕の大事なコレクション』(Everything Is Illuminated)
• - 『グッドナイト&グッドラック』(Good Night, and Good Luck.)
• - 『ジャケット』(The Jacket)
• - 『皇帝ペンギン』(La Marche de l'empereur)
• - 『パラダイス・ナウ』(Paradise Now)

2006年

• - 『ダック・シーズン』(Temporada de patos)
• - 『For Your Consideration』
• - 『Infamous』
• - 『Looking for Comedy in the Muslim World』
• - 『ママ男』(Mama's Boy)
• - 『Mary Queen of Scots』
• - 『The Painted Veil』
• - 『PROMISE』(The Promise)
• - 『スキャナー・ダークリー』(A Scanner Darkly)
• - 『恋愛睡眠のすすめ』(La Science des rêves)

2007年

• - 『カオス・セオリー』(Chaos Theory)
• - 『Suburban Girl』
• - 『In the Land of Women』
• - 『The Man Who Fell to Earth』
• - 『告発のとき』(In the Valley of Elah)
• - 『ディセンバー・ボーイズ』(December Boys)
• - 『The 11th Hour』

2008年

• - 『Towelhead』
• - 『ファニーゲーム U.S.A.』(Funny Games)
• - 『スノー・エンジェル』(Snow Angels)
• - 『スラムドッグ$ミリオネア』(Slumdog Millionaire)

結論

ワーナー・インディペンデント・ピクチャーズは、今後も独立系映画の流通に貢献し続け、映画業界における重要なプレーヤーでありつづけることが期待されています。多彩なジャンルの作品を世に送り出すことで、広範な観客にユニークな映画体験を提供し続けることでしょう。

もう一度検索