ワールドコン

ワールドコンとは

ワールドコン（Worldcon）、正式には世界SF大会は、1939年から毎年開催され、多くのSFファンが集まる国際的なイベントです。この大会は、第二次世界大戦の影響で1942年から1945年までの期間を除いて、地球上の様々な場所で行われています。主催するのは世界SF協会（WSFS）で、運営はローカルファン組織が担当します。大会に参加するためには参加費を支払い、これにより参加者はWSFSの会員となり、将来の開催地やヒューゴー賞の候補者を投票で選ぶことができます。

• ---

ワールドコンでの活動

ワールドコンでは、以下のような多彩なイベントが行われます。これに限らず、参加者との交流や特別な催しも数多く行われています。

• - パネルディスカッション: 最新の科学、技術、文学などに関するテーマで討論が行われ、参加者は知識を深めることができます。
• - 主賓による講演: 著名な作家や専門家による講演があり、彼らの経験や見解を直接聞くことができます。
• - パーティやゲーム: 多彩なボードゲームやロールプレイングゲームが楽しめるエリアが設置され、参加者同士の交流が促進されます。
• - コスプレ展示: 参加者やプレゼンターがSFやファンタジーのキャラクターに扮し、観客を楽しませます。
• - 商業スペース: ディーラーエリアでは、SF関連の書籍やグッズが販売されており、訪れたファンが購買を楽しむ場となっています。
• - アートショー: SFやファンタジーをテーマにした展示作品が多く、アート好きにはたまらないスポットです。

• ---

ヒューゴー賞とその他の賞

ワールドコンの重要な要素として、ヒューゴー賞の授与があります。これは、世界的に権威あるSFとファンタジーの賞で、参加者による投票によって受賞作品が決定されます。各ワールドコンでは、他にも地方のSF関連の賞が発表されることがあり、例えば日本で行われた際は星雲賞が授与されるなど、地域ごとに特色があります。

• ---

主賓（ゲスト・オブ・オナー）

各ワールドコンでは、主賓を選定します。これは、著名な作家やファン、アーティストなどで、SF界への貢献度が考慮されます。選ばれた主賓には旅費や日当が支給され、開会式やヒューゴー賞授賞式を務めることが多いです。

• ---

WSFSと運営の仕組み

WSFSは法人化されていない団体で、SF愛好者のための団体です。運営は、毎年変わる運営委員会が行い、参加者の意見が反映される形で行われます。また、毎年のビジネス・ミーティングで規約や憲章の改正が討議されます。

資金調達としては、参加費や商業スペースの出店料が主な収入源であり、ボランティアスタッフによって運営されています。最近では、運営にかかる費用が高騰しているため、運営委員会は様々な資金調達方法を模索しています。

• ---

開催地の選定

ワールドコンは北アメリカが主な開催地ですが、イギリスやドイツ、日本などでも開催されています。開催地は参加者の投票によって決定され、選定方法は年々変化しています。これにより、ワールドコンは多様な文化の中でのSFの広がりを反映しています。

• ---

ワールドコンは、SFファンにとっての異世界の冒険であり、参加者同士の交流や新たな発見の場でもあります。毎年、異なる国や地域での開催を通じて、SFの未来を語り合うのは、ファンダムの絆を一層深める絶好の機会となっています。

もう一度検索