ワールド・メイヤー

ワールド・メイヤーとは

ワールド・メイヤー（World Mayor）は、シティ・メイヤーズ・ファウンデーションが主催する国際的な賞です。2004年に創設され、2005年を除き、隔年で開催されています。「世界の市長」「世界最高市長賞」などとも呼ばれ、市長の認知度向上と、都市の発展に貢献した市長を称えることを目的としています。

シティ・メイヤーズ・ファウンデーションは、特定の都市や組織との関係を持たず、商業的な目的もありません。そのため、公平な立場で市長の功績を評価しています。受賞資格があるのは、現職の市長のみです。

歴史

第1回目の2004年度は、アルバニア・ティラナのエディ・ラマ氏が受賞しました。ラマ氏は後にティラナ市長を退任し、アルバニアの首相に就任しています。2005年度は、ギリシャ・アテネのドラ・バコヤンニ氏が受賞。彼女はアテネ初の女性市長でした。2006年度は、オーストラリア・メルボルンのジョン・ソー氏が受賞。彼は香港系オーストラリア人で、直接選挙で選ばれた初のメルボルン市長です。

2008年度は、南アフリカ・ケープタウンのヘレン・ツィレ氏、2010年度はメキシコ・メキシコシティのマルセロ・エバルド氏が受賞しています。2012年度は、数百人の候補者の中から25人が最終候補に選ばれました。内訳は、北アメリカ5人、南アメリカ4人、ヨーロッパ7人、アジア5人、オセアニア2人、アフリカ2人でした。投票の結果、スペイン・ビルバオのイニャキ・アスクナ氏が受賞者に決定しました。

2020年度の大会は、新型コロナウイルス感染症の影響で1年延期されました。

日本人との関わり

ワールド・メイヤーには、多くの日本人もノミネートされています。

2004年度：秋葉忠利（広島市長）
2005年度：秋葉忠利（広島市長）、末吉興一（北九州市長）
2006年度：石原慎太郎（東京都知事）
2008年度：秋葉忠利（広島市長）、中田宏（横浜市長）
2012年度：橋下徹（大阪市長）
2014年度：熊谷俊人（千葉市長）、高島宗一郎（福岡市長）

まとめ

ワールド・メイヤーは、都市の発展に貢献した市長の功績を称える、国際的に権威のある賞です。受賞者の選考は厳正に行われ、都市の規模や経済状況に関わらず、優れたリーダーシップを発揮した市長が選ばれています。今後のワールド・メイヤーの動向にも注目が集まります。

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