ヴァニラウェア

ヴァニラウェア有限会社の概要

ヴァニラウェア有限会社（英: VANILLAWARE Ltd.）は、日本を拠点とするコンピュータゲーム開発会社で、大阪市中央区に本社があります。2002年の設立以来、主に中世西洋ファンタジーをテーマにしたアクションRPGの開発を行っており、その作品は美しく滑らかな2Dグラフィックスやドット絵によるアニメーションが特徴です。特に、レトロな美術スタイルを大切にし、絵本から飛び出したかのような世界観を表現することにこだわっています。

起源と設立

ヴァニラウェアは、もともと神谷盛治が関わっていた「プラグル」という開発会社が母体となっています。この会社は、『ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン』の開発に取り組むために設立されましたが、神谷がそのプロジェクトから離脱することになり、彼は内に残ったメンバーと共に大阪へ移転しました。そこで社名を「ヴァニラウェア」に改名し、新たなスタートを切ったのです。

社名の由来は、ソフトクリームからインスパイアを受けたもので、「定番となる作品を生み出したい」という願いが込められています。このように、彼らは独自のスタイルを持ったオリジナルゲームを大切にしていると強調しています。

代表取締役：神谷盛治

代表取締役である神谷盛治は、広島県出身で、彼自身がゲーム開発の全ての側面に関与する多才な人物です。彼は中学生の頃からファンタジー作品に魅了され、ゲーム制作に携わるようになった経歴を持っています。大学卒業後、カプコンに入社し、数多くのタイトルに関与しましたが、後に自らのスタジオを設立する決意を固めました。この決断は、ゲーム制作に対する情熱と独自の視点があったからこそ実現したものといえます。

開発スタイル

ヴァニラウェアは、オリジナル作品の制作を重視しており、コンシューマーゲームへのこだわりを強く持っています。スマートフォンゲームの開発には関わるつもりがないと明言しており、ゲーム制作においては全力を注ぎ込み、やりたいアイデアは惜しみなく出し切る方針です。そのため、一度開発を終えた後は多くのネタが尽きるため、新作の構想がある場合でも充電期間が必要になると説明しています。

作品とスタイル

彼らの作品は、キャラクターデザインやビジュアルが非常に特徴的で、特にディフォルメの効いたキャラが印象的です。剣と魔法のファンタジー世界を描く一方で、和風やハードSFといった異なるジャンルにも挑戦しています。女性キャラクターのデザインにはセクシーさも含まれ、これは社内環境の中での「最後の動力」として機能するよう工夫されているとのことです。

ヴァニラウェアは今後も、彼らならではの独創的なゲーム制作を続けていくことでしょう。特に、続編よりも新作の制作に注力したいという神谷の言葉が示すように、彼らの情熱とクリエイティビティがどう展開していくのか、多くのファンが注目しています。

その他の在籍者

会社の開発メンバーには、プログラマーやイラストレーターなど、各分野での専門家が揃っています。大西憲太郎はゲーム制作に携わるプログラマーで、様々な役割を果たしています。また、多数のイラストレーターが在籍し、作品に彩りを添えています。

まとめ

ヴァニラウェアは、常に新しい挑戦を追求し、独自のアートスタイルでファンタジー世界を創出するコンピュータゲーム開発会社です。彼らのこれからの作品がどのようなものになるのか、ファンとして期待せずにはいられません。

もう一度検索