ヴァルダイ

ヴァルダイ：ロシアの湖畔の町

ヴァルダイは、ロシアのノヴゴロド州に位置する人口約2万人の小さな町です。モスクワとサンクトペテルブルクを結ぶ連邦高速道路M10沿いにあり、首都モスクワからは約386km、ノヴゴロドからは約140kmの距離にあります。

歴史

ヴァルダイの地名が歴史に初めて登場したのは1495年。エカチェリーナ2世の時代に都市として認められましたが、当時の人口は約2千人程度でした。ヴァルダイは鐘の製造でその名をロシアに広めました。

地理

ヴァルダイは、ヴァルダイ丘陵の中心部に位置し、周囲はヴァルダイ丘陵国立公園に指定されています。この地域は美しい自然に恵まれ、特にヴァルダイ湖は多くの観光客を魅了しています。

観光

ヴァルダイの主な観光スポットは以下の通りです。

ヴァルダイ湖： 広大な湖で、夏には多くの人々が水泳やボート、釣りなどを楽しみに訪れます。湖畔には別荘やサナトリウム、キャンプ場などが点在しています。
イヴェルスキー修道院： ヴァルダイ湖に浮かぶ島に建てられた修道院。1653年に創建された歴史ある建造物で、美しい景観と共に観光客に人気があります。
生神女就寝聖堂： イヴェルスキー修道院の территории にある聖堂で、1656年に建てられました。
ヴァルダイ丘陵国立公園： ヴァルダイ周辺の自然を保護するために指定された国立公園。ハイキングやピクニックを楽しむことができます。

ロシア大統領公邸

ヴァルダイ湖畔には、ロシア大統領の公邸があります。厳重に警備されており、湖の一部は立ち入りが禁止されています。ウラジーミル・プーチン大統領のお気に入りの場所としても知られており、湖を挟んでヴァルダイの町の対岸には、プーチン大統領自身のダーチャ（別荘）も存在します。

このダーチャは、ウジン湖とヴァルダイ湖に挟まれた半島の南側に位置し、広さは約100ヘクタール。1980年に建設され、「スターリンのダーチャ」と呼ばれることもありますが、スターリンがヴァルダイを訪れた記録はありません。

この場所の北側には、ロシア連邦が所有する150ヘクタールの土地があり、ロシア連邦保安庁が管理しています。アレクセイ・ナワリヌイによれば、富豪ユーリ・コヴァルチュクがプーチンのダーチャの所有者であるとされています。

ヴァルダイは、美しい自然と歴史的な建造物、そしてロシアの権力中枢との関わりを持つ、興味深い町です。夏には多くの観光客が訪れ、湖畔での休暇を楽しんでいます。

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